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- クリスマスローズの育て方
2月と花といえば、絶対にはずせないのがクリスマスローズ。
クリスマスローズは新潟市の花にもなっていて「冬の貴婦人」と呼ばれたりしています。
新潟市では、2020年も2月上旬から「クリスマスローズ展」が4つの会場で開催され、とっても綺麗なクリスマスローズがたくさん集まっていました。
ところで、2019年から2020年にかけての冬は、信じられないくらいの暖冬。
クリスマスローズの育ち方にも、例年にない変化がでています。
そこで、今年も「クリスマスローズの育て方と植え替え講座」に参加して、先生にお話をうかがってきました。
今回は、クリスマスローズの花が咲かないときの対処方法と暖冬の影響についてお話します。
クリスマスローズの育て方。花が咲かないときの対処方法と暖冬の影響
2019年から2020年にかけての冬は、本当に信じられないくらいの暖冬。これは間違いのない事実となりましたね。
新潟市では、冬らしい寒さを感じる日もありますが、雪が積もったと感じる日は数えるほどしかありませんでした。
ニュースでも、花木の植物や野菜の育ち方などに影響が出ていることが報じられていましたが、クリスマスローズにも例年にない変化がでているようです。
もちろん、わたしのクリスマスローズも例年にないような事態になっております。汗
2020年の「クリスマスローズの育て方と植え替え講座」は、新潟市の園芸店「グリーンランド・エデン」さんで受講してきました。
エデンさんは、多肉植物のイベントもやっていて、2月は売場が大きく拡大していましたよ!以前にもお店の紹介をしていますから、よかったら過去記事もご覧になってみてくださいね。
【参考】「新潟市で多肉植物を買うならエデンがおすすめ!」
【参考】「エケベリアが大集結!新潟市の園芸店「エデン」が多肉祭り状態です。」
【2020年】クリスマスローズの育て方と植え替え講座レポート
クリスマスローズの育て方と植え替え講座は、初めての方でも参加できる無料講座です。
クリスマスローズを購入したら、まず最初にやるべきことから、来年もお花を楽しむための育て方、管理の方法などもレクチャーしてもらえます。
毎年、クリスマスローズ展のイベントに合わせて開催されていて、その時々の気候や環境にあわせた、生産者さんからのプチ情報が聞けるのも楽しみのひとつなのですね。(わたしはここ4年ほど、毎年たのしく参加しています。)
クリスマスローズの育て方と植え替え方法については、過去記事がありますので、そちらをご覧になってください。
【参考】「クリスマスローズの育て方。無料講習会でプロに教わった重要なポイント」
【参考】「クリスマスローズの植え替え方法。どんな土や鉢を使えばよいのか」
さてさて。2020年の講座では、例年と違っている内容が5つありました!
- クリスマスローズを購入した後の注意点
- クリスマスローズの土と配合
- クリスマスローズの株分け
- クリスマスローズの花が咲かないときの対処方法
- クリスマスローズと暖冬の影響
それでは、これらのポイントについて内容を紹介しますね。
クリスマスローズを購入した後の注意点
クリスマスローズはお店で購入するときに、注目しておきたいポイントが鉢です。
とくに黒いポットに入っている苗は、できるだけ早くに植え替えをしてしまった方がよく育つそうです。
初心者でも管理しやすいのは、スリット鉢。水はけと風通しがよくなるように工夫された、切り込みの入ったプラスチックの鉢です。(よく目にするものは緑色かな?ホームセンターなどでも数百円で購入できますよ。)
そして「最初の1週間くらいは、夜間の管理場所に注意が必要」という点が新情報です。
基本的にクリスマスローズは、雪が降る地域でも屋外で育てることができるお花です。寒さに強いので、地植えにして楽しむこともできるんですよ!
ですが、お店に並ぶものは、生産者さんがハウスで育てた苗。ですから、いきなり寒い屋外に放り出してしまうと、寒さでグッタリとうなだれてしまうことがあるそうです。
日中の暖かさで、シャキッと起き上がるのが通例なのですが、中にはグッタリの姿勢をキープしてしまうものもあるそうです。
ですから、最初の1週間くらいは、夜間を玄関の中で過ごさせるようにして、徐々に寒さに慣れさせてから、屋外管理に切り替えるのがおすすめということでした。
クリスマスローズの土と配合
クリスマスローズを育てるときには、専用の土を使ってしまうのが一番簡単でおすすめです。
ですが、先生のお話によると「市販の専用土では新潟の環境では管理が難しい」というお話でした。
新潟の気候や環境に合わせるには、市販の専用土に鹿沼土(中粒)や軽石を混ぜるのがポイントになります。
配合は専用土と鹿沼土であれば1:1くらいに考えてもよいそうです。ですが、肥料や水の管理はきちんと行う前提の話ですぞ。
以前は鹿沼土を推奨していましたが、今年は軽石も加わりました。(この辺の微妙な変化は、福寿草の講座でもありました。また別記事で紹介します)
クリスマスローズの株分け
クリスマスローズの株分けは、タイミングの見極め方法と道具に変化がありました。
株分けのタイミングは、株の中央部分がスカスカになってきたり、割れるように空間ができたときが目安です。
実践するのは秋が適切で、古い根っこを少し落としてしまっても、冬に向けて新しい根がどんどん出てきてくれます。
先生は毎年、出刃包丁で真っ二つに割る技を披露して下さるのですが、今年は違いました。
片手のこぎりで切る方がラクラクだというのですね。
「Youtubeを見ていたら、そうしている人がいて、自分もやってみたら楽々だった」と大絶賛されていました。笑
こういう生活の中の小さなエピソード、個人的にすごく好きですw
クリスマスローズの花が咲かないときの対処方法
クリスマスローズを育てている方の悩みのひとつは「花が咲かない」ということです。
クリスマスローズは初めて花を咲かせるまでに数年かかるといいます。
わたしもくじ引きで当たった苗は、その年に花をつけることはありませんでしたが、翌年以降に、ちゃんと花を咲かせてくれました。
ですが「花が咲かなくなった」「花が咲かない」というのも困りますよね。
先生も同じような経験をしたことがあるそうですが、ネットで調べて出てくる内容とは違ったニュアンスのアドバイスがありました!
ポイントは「根っこをリフレッシュさせること」だというのです。
何年たっても葉っぱばかり茂ってしまう場合には、その間、根はどんどん育っている証拠。根っこが元気ならば、次の2つの方法で対処します。
1.新しい土に植え替える
2.株分けをする
どちらの方法も、結果としては植え替えになります。
根が元気ならば、植え替えのときに、古い根を落としてしまって、新しい土に植え替えます。このときに、もともとの崩した土を使わないのがポイントです。
新しい土にすると、栄養分の問題もあるそうですが、新しい根っこが出るときに、株自体もリフレッシュするそうなのですね。
株分け同様で、葉ばかり出てしまう株を分けてしまうことで、リフレッシュさせることができるし、それをきっかけに花がつくようになったという経験談を聞くことができました。
先生も詳しい理屈はよくわからないとおっしゃっていましたが、やっぱり実体験ほど強いものはないですよね!試してみる価値はアリだと思いました。
クリスマスローズと暖冬の影響
冒頭でもふれましたが、今年はえらい暖冬になりました。
そのせいか、わたしのクリスマスローズにも変化が出ているんですよね。
上の写真がそうなのですが、肥料などはきちんと与えていたのに、背丈があまり伸びず、とても低い位置で蕾がついてしまいました。汗
2020年2月23日の様子ですが、紫の花は地面スレスレに咲いています。
こんな状況になるなんて考えもしなかったのですが、先生に写真を見せたところ「同じ話をよく聞きますね。どういうわけか、背丈が伸びないという方が多いです。」という回答を頂きました。
ハウス栽培は良く育つ環境を作っているからこそ、順調に育てることができるけれど、今年の冬は暖かいこともあるし、その割に朝晩と日中の寒暖差が大きすぎたりして、それが育ち方にも影響しているのではないかというお話でした。
まぁ、これはこれで、ひとつの表情として楽しむことにします^^
ここ数年は、夏や冬の気候が大きく変化しているように感じています。もしかすると、セオリーになっている育て方の概念も、少しずつ変化していくのかもしれませんよね。
今回はクリスマスローズについてお話しました。この記事がみなさんの参考になればうれしいです。