多肉植物におすすめの土はどれなのか?保水性や排水性のポイントを解説します。
多肉植物を元気に育てるには、土選びも大切なポイントです。
ですが、お店で購入しようと思っても、いろんな商品が並んでいますから、選ぶときに迷ってしまいますよね。
土には「保水性」「排水性」など、ちょっと小難しい話が伴いますから、余計に選べなくなってしまうかもしれません。
そこで、今回は私の体験をもとに、多肉植物の土の選び方を紹介します。
多肉植物におすすめの土はどれ?保水性や排水性のポイントを解説
多肉植物は、ある程度であれば、基本的にどんな土でも育てることができます。
ですが、無茶をせずに安全第一・安心第一で育ててあげたいですよね。
市販されている専用土から選ぶなら「多肉植物の土」「サボテンの土」「アロエの土」「サンセベリアの土」などで大丈夫です。
メーカーごとに土の配合は違っているのですが、それほど気にしなくてもよいと思います。どれも基本的に水はけがよくて、多肉植物が好む土に仕上がっていますよ。
【過去記事】「多肉植物に最適の土はどれ?市販の多肉植物の土、サボテンの土から選んでみた。」
ところが、育てる地域や環境によっては、市販の専用土をそのまま使うと失敗してしまう場合があります。ここが大事なポイントです!
そこで、注目しておきたいのが「保水性」と「排水性」です。
土の保水性や排水性って何?
土を選ぶときの目安として、よく使われる表現に「保水性」と「排水性」があります。
保水性は「水もち」のことで、土が水分を吸収して、含んでおける力のことを言います。
排水性は「水はけ」のことで、土が余分な水を排水する力のことを表しています。
土の粒と粒のすき間から、吸収しきれない余分な水が流れ落ちるイメージ。古くなった土は、土の粒が崩れて細かくなりがちです。そうなると、だんだんと水はけが悪くなってしまいます。
多肉植物を育てるときには、保水性を気にするよりも、水はけのよい土を選ぶのがポイントです。水やりのときに、余分な水が鉢底から流れ出てくれるくらいで丁度よいと思います。
そして、水やりや雨のあとに乾いてくれる土であることも大事なポイント!
多肉植物には毎日毎日、水を上げる必要はありません。葉っぱに蓄えた水分で十分にやり過ごすことができます。
ですから、土が何日も湿った状態が続いてしまうと、蒸れたり、腐ったりというトラブルが起こりがちなんですよね。汗
多肉植物の土としてよくあがってくるのは次の3つです。
- 赤玉土
- 鹿沼土
- 軽石
わたしは基本的に、多肉植物は屋外で育てていますから、雨にもあたれば、風にもあたります。ですから、水はけが良くて、乾きもよい土になるように、土をブレンドして使って育てていますよ。
土の配合については、いろいろ模索したのですけど、園芸センターの方に多肉植物の土についてお話をうかがったことがあります。下にリンクを貼っておくので、よかったらご覧になってみてください。
【過去記事】「園芸センターの裏メニュー!驚愕の多肉植物の土の配合と大袋の土をお得に買う方法があった。」
2020年の福寿草講座にヒントがあった!
わたしの街では、毎年2月に福寿草展が開催されます。
福寿草は綺麗な黄色の花をつけるのですが、本当にたくさんの品種があって、花のカタチも黄色も、それぞれに違う表情を見せてくれます。
そんな福寿草なのですが、新潟の気候や環境では、育てることが難しいそうです。
今年(2020年)も、福寿草の無料講座に参加してきたのですが、土選びについては、例年と違ったアドバイスを聞くことができました。
「新潟で福寿草を育てる場合は、一般的な土の配合だと失敗します。鉢底には粒の大き目の鹿沼土を敷きます。赤玉土では水もちが良過ぎて根腐れを起こしやすくなるでしょう。植えつけの土も、鹿沼ベースでよいくらいですが、鹿沼土と赤玉土を2:0.8くらいの気持ちで、あくまでも赤玉土を控えめにするのがコツ」
「水はけをよくするために、軽石を使う方もいらっしゃると思いますが、根の育ち方は鹿沼土のみの方がよく育ちます。どういうわけか、軽石を混ぜると根が避けたがるんだよね」
ということでした。
これって、多肉植物にも似たようなことが言えるんじゃないかと思うんです。
新潟市って、本当に独特な気候だと実感しています。夏も冬も「例年」があてになりませんし、梅雨にも苦しむことが多いです。汗
クリスマスローズの講座でも教わりましたが、市販の専用土を使うとしても、鹿沼土を足した方が、新潟の気候には合っているというのです。
わたしも頂いた福寿草があるのですけど、今年も花を咲かせてくれましたよ♪(上の写真のヤツですw)
同じ日本の中でも、地域によって気候が違いますから、それぞれの地域に適した配合を研究してみるのも、楽しみのひとつになりますね。失敗も勉強のうちです。
わたしは楽しみ(趣味)で多肉植物を育てているのですけど、土は自分でブレンドして作っています。根腐れなどの失敗もありませんし、事故率はかなり低めだと感じています。
はなのあオリジナルの配合は過去記事で紹介していますよ。
【過去記事】「多肉植物の葉挿しで初恋が大収穫!失敗しない土選びと成功のコツとは?」
多肉植物の水やり頻度も調節すべし
多肉植物は置く場所や環境によっても、育ち方が違ってきますし、管理の方法も工夫が必要になります。
土の基本配合どおりにしていても、失敗してしまうこともあるんですよね。汗
とくに、水やりのタイミングも、実際にやってみないとわからない部分があるのです。
わたしの場合は、春・秋は1週間から10日に1回くらいのペースでお水をあげますが、夏や秋の終わりにかけては、天気と相談して月に2回くらいにペースダウンしています。
ベストなタイミングはそれぞれだと思うのですけど、水をあげたときに土が「シュワー」っと音を鳴らしてくれるくらいの周期が頃合いかなぁと感じています。
そうそう。以前にお会いした方の中には、毎日水やりをしているという方、3日に1回くらいという方もいらっしゃいましたが、どちらも上手に見事に多肉が育っていましたよ!
同じ地域でも、土の配合や育てる環境によって、水やりのタイミングも調節が必要ですね。
ということで、今回は多肉植物の土についてお話しました。
いよいよ春本番!今年は暖冬から春で、異様なまでに季節が前倒しになっていますよね。
梅や桜の開花も早いですし、気温も20度くらいまで上がったりと、人間も参ってしまいそうな変調の春です。
それにしたって、待ちに待った春ですから、今年も多肉植物を楽しんでいきたいと思っています。
今回の記事がみなさんの参考になれば嬉しいです。