多肉植物にとって、夏は試練の時期のひとつです。

根腐れや傷みが出やすい梅雨を乗り切ったと思ったら、息をつく間もなく、地獄のような暑さに見舞われていますね。

多肉植物の夏越しには、そこそこ自信があった私なのですが、2019年の夏は大被害を出してしまいました。涙

ベランダで管理していた多肉たちが、ほぼ壊滅状態になってしまったのです。

今回は、壊滅状態になってしまった多肉植物と、夏を乗り切るために対策すべきだったポイントについてお話します。

 

多肉植物は暑さに弱い!

2019年、令和になって一発目の夏は異常なほどの猛暑です。

新潟県内でも40度をこえたり、夜間になっても30度を切らない日が連続しています。

昨年も猛烈な暑さでしたが、今年はまた別次元の暑さ。人間も参ってしまう夏になりました。

さてさて。多肉植物は「暑さに弱い」と言われていますよね。

本やネットなどで調べてみたことがある方なら、一度は目にしたことがある話だと思います。

ですが、わたしの体験や経験では「そんなに大騒ぎするほどの事ではない」と感じていました。

夏なんだから暑くなるのは当然のことだし、ちょっとくらい暑くなっても、それでダメになってしまうことなんて、そうそう起こらないんです。

むしろ、真夏の水やりやゲリラ豪雨などで、一気に蒸し上がってしまう方が、大事故につながりやすいんですよね。そっちの方が心配。(水やりも同様ですぞ。)

ところが、今年の夏は暑すぎました。汗

わたしの住んでいる地域は、新潟市の中でも猛烈な暑さ、猛烈な寒さの更新記録を叩き出し続けています。

人間でも参ってしまうような猛暑ですから、さすがに多肉たちにも堪えたようです。涙

それでは、2019年の多肉被害の様子と失敗のポイントと考察してみますね。

南向きのベランダは厳しかった

わたしが多肉植物を育てている場所は、アパートのベランダです。

このベランダは南向きで、日当たりは抜群に良いんですよね。

お部屋の中に直射日光がガンガン差し込むことはないのですが、ベランダはとても明るくて、夏は午前中から日が沈むまで、ほぼ一日中お日さまが当たります。

春や秋などはとても順調で多肉が育ってくれるのですが、この夏は大失敗でした。汗

あまりにも、日当たりがよすぎたこんなとと、暑さでやられてしまったようです。

8月の上旬までは、元気に過ごせていたのですが、お盆の頃から様子が激変しだしました。

上の写真はウィンクレリー。お手本のような傷み方ですよね。汗

多肉植物がダメになってしまう経過としては、葉や茎が黄色っぽくなってフニャフニャしてきます。(グミるってヤツです)

そうなってまうと、あとは水が抜けるように、腐ったり、写真のようになたりします。

こちらは、大事に大事に育てていた銀月。

今年の冬を乗り切って、梅雨も乗り切って、とても順調に育っていたのですが、この夏は厳しかったかぁ~。涙

葉っぱをみても、水やりなどで復活させるのは不可能だと思います。この子が持っていたのは悔しい!!残念でならぬ~

センペルビウムさんたちも、軟化が進行しいます。汗

葉っぱにハリはなくなってしまって、触るとフニャフニャになっているんですよね。

この子たちは、冬は屋外で問題なくすごせましたし、梅雨を乗り切っただけでも万々歳だったのですが、夏はやっぱり厳しいみたいです。汗

すっかり枯れ果てて、まっ黒にチョリっているものも半分くらいあります。

センペル用のプランターは90%は壊滅状態になりました。フチの方にいる子たちが、かろうじて生き残りそうですが、可能性は半々といったところでしょうか。

ベランダ育ちに最適といわれるエケベリア、ブラックナイトかブラックキングかな?

これまでに見たことのないような状態になってしまって、わたしもかなりショック!葉挿しにしていた子分たちも壊滅してしまいました。

以前に紹介した、今年購入の桜吹雪。これも、見事にやられてしまいました。涙

梅雨を乗り切るところまでは順調だったのですが、夏の暑さで半分以上が壊滅です。

残った株だけでも救出したいのですが、もしかしたら下の方から傷んでいるのかもしれません。

多肉植物の夏越しと対策のポイント

2019年の夏は、多くの多肉植物をダメにしてしまいました。汗

毎年、毎年、夏や冬は環境が厳しくなっているように感じています。「例年どおり」は通用しないのかもしれません。

ですが、今年の失敗をもとに、夏対策のポイントを残しておきたいと思います。

1.日当たりよりも日よけが優先

多肉植物にとって、日当たりはとても大事な条件になります。

できることならば、屋外での日光浴をさせてあげるのが一番だと思うのですね。

ですが、夏に限っては日当たりよりも日よけを優先させた方がベターだと感じました。

一日中、日に当たるような場所ではなくて、半日だけ日があたる場所とか、明るい日かげくらいでも良いのではないかと思います。

それと、日当たりがよすぎる場合は遮光ネットや寒冷紗などで、日よけ対策をするのもありですね。遮光率は30%くらいで様子見をしながら調節してみるのがよいと思います。

⇒過去記事:「遮光ネットや寒冷紗の遮光率はどれくらいがよいのかを考えてみた。

この写真は、ベランダの柵と側で、ほぼ日陰状態になるところに置いてある挿し木のウィンクレリーです。すっごく状態がよくて健康そのもの!

同じように日かげになる場所にいたミロッティーさんも、ほぼ無傷で夏に耐えています。

春先にカットしたのですけど、ちゃんと脇芽も出てきていて、よきかな~♪よきかな~♪

こちらは挿し木にした側のミロッティーさん。

ちょっとくたびれ気味だけど、枯れてしまうような気配はなさそうなので、なんとか夏を乗り切れそうです。

2.水やりはタイミングが大事

多肉植物は夏になると休眠するものもあると言われていますよね。

ですが、わたしは頻度は少なくとも、水やりをしたほうがよいと思っています。

水やりをするときには、気温と時間帯をに気をつけてあげるようにしています。

日中のクッソ暑い時間帯は絶対にNGです。夕方からの涼しくなる頃、気温が25度を切ったらくらいのときにあげると安心です。

ジャブジャブあげる必要はありません。株元を湿らせるくらいに軽めにあげています。

休眠期だからといって、水が切れすぎるのも問題があると思うんです。

※今年の夏は、暑すぎて気温とにらめっこしているうちに、タイミングを逃してしまったのも悪かったかなぁと反省しています。

⇒過去記事:「多肉植物の夏越しのポイント!水やりや管理方法のコツを紹介します

3.室外機の風はNG

ベランダで多肉植物を育てる場合、とくに注意してほしいのが室外機の風です。

室外機の風は、まさに熱風!これが多肉を直撃すれば、絶対にダメになってしまいます。

マンションなどのベランダでは、四方をコンクリで固められたようなタイプもあると思います。

熱風や熱がこもりやすい環境は、多肉植物にとっては条件が悪くなってしまいますから、棚を作るなどして対策したいところですね。

 

ということで、今回は2019年(令和元年)多肉植物の夏越しと大失敗についてお話しました。

それにしても、本当に暑さの厳しい夏になっていますよね。汗

みなさんの多肉たちは元気に過ごせていますか?よかったら、コメントで教えてくださいね。

今回の記事がみなさんの参考になればうれしいです。