待ち遠しかった秋の到来!もう、確定したと思ってもいいですよね。
夏の間に傷んでしまった多肉植物や、葉っぱが落ちて頭だけになってしまった多肉。みなさんはあきらめたりしていませんか?
多肉植物は少しくらい傷んでも、春と秋が復活のチャンスになっています!
暑さがやわらいで30度をきるようになったら、できるだけ早く仕立て直しにチャレンジしましょう。
今回は、この3連休に実践した「誰でもできる仕立て直しの方法」を紹介したいと思います。
圧倒的に成功率が高い仕立て直しの方法は「挿し木」
多肉植物は本当にいろんな種類があって、育て方や管理の仕方も気をつかう部分がありますよね。
わたしは、基本的にあんまり細かくは気にしませんが、それぞれに得意な環境と不得意な環境があるということは感じています。
夏に限ったことではないのですが、季節によっては多肉が傷んでしまったり、徒長して間延びしてしまったりと、具合の悪い状態になることがありますね。
そんなときには、仕立て直しをして、復活にかけるのがおすすめです。(もちろん、状態にもよりますけど。汗)
あくまでも、わたしの実感としてですが、挿し木は種類を問わず成功率が高いように感じています。
方法はとっても簡単!ハサミと勇気さえあれば、誰でもすぐにチャレンジできますよ。笑
夏の間に傷んだ多肉植物は、思い切ってカットする!
これは実家に置いてある多肉。火祭りと赤鬼城が大暴れしています。笑
こんなに伸び放題の荒れ放題になっていても大丈夫!このくらいのことは、多肉植物ではよくあることですよね。
さて、挿し木用にカットするときのコツなんですけど、基本的には「状態の良い頭の部分を残す」これに尽きます。
残したい頭の部分を収穫するようにカットするイメージで、思い切って茎を切ってしまいましょう。それでOKです。
もう一つの目安としては「傷んでしまった茎をカットして取り除く」。これも正解だと思います。
上の画像のように、花芽がぐんぐん伸びてしまったものも、邪魔な部分をカットしてカタチを整えてしまって大丈夫ですよ。
傷んでしまった葉っぱがある場合は、その葉っぱを外してしまう方がよいです。例えば、傷んだ葉っぱの先っちょだけをカットするとかはダメです。やめた方がよいですよ。汗
切り口から水分が抜けて、余計に状態が悪くなると思います。
下葉がとれて茎が立ち、盆栽みたいでいい感じ!これはこれで芸があってよいと思っています。
だけど、夏の間に溶けてしまった葉や、茎が黒くなって怪しい部分を発見。汗
思い切って、頭の部分だけを収穫することにしました。
茎の部分が木のようになって、木質化しているものは発根しにくいと言いますよね。ですが、ちょっと挿し木の方法を工夫すると上手く根付いてくれます。
こんな感じに、下葉が落ちて茎が長くなったように見えるものも、カットして仕立て直しができますよ!こういうのは挿し木の得意分野です。
たとえば、赤丸で囲んだ星の王子さまたちは、とっても良く育って茂っていますね。
ちょっと茂り過ぎている部分もカットして挿し木でOKです。カットした後の株元の方は、切り口付近から脇芽がでてきてくれますよ!
それとは逆に、矢印で示したような部分はあきらめたほうがよいと思います。
葉っぱがペラッペラになっていたり、病気っぽくなっていたりするものは、仮に根付いたとしても、状態が良くなることはありません。涙
ですから、この場合はカットして取り除いてしまうほうが無難だと思います。
仕立て直しで大収穫!挿し木で多肉植物はどんどん増えます。
この3連休のすき間時間で、なんとかここまで仕立て直しができました!
育苗トレーに多肉用の土を入れて、挿し木した状態ですね。
星王子やツキトジ(月兎耳)も挿し木で根付いてくれるんですよ!
ツキトジなんかは、大事に大事にしている方も多くて、カットすることに抵抗があるかもしれません。
だけど、この子たちって、結構、したたかですからカットしてもへこたれないんですよ。笑
わたしの実家の多肉たちは、ずいぶん数が減ってしまったけど、これもまた運命かなぁ~と思っています。畳1枚分くらいになってしまいました。涙
そうそう!母から聞いた話なのですが、夏の間は親父が毎日観察して水やりをしてくれたそうです。それが良かったか、悪かったかは別としても、気にかけてもらえてたことが嬉しい!
わたしの父は昨年の6月に定年退職してから「やることがない」「ひま」の連続でしたから、少しでも楽しみになってくれたら、離れていても親孝行になっているかなぁ?なんてw(←それは都合がよすぎかw)
はなのあ流、挿し木のポイントとコツ
最後に、はなのあ流の挿し木のポイントとコツをお伝えしますね。
わたしが実際に挿し木をするときことを書いてみます。万能というわけではないのですが、成功率は高いので、ひとつの参考例として読んでくださいね!
挿し木するときは、切り口を乾かしてから!
多肉植物の挿し木は、切り口を乾かしてから挿すのがセオリーです。
切り口がカサブタのようになってくれれば、挿してもOK。カットしていても、根っこが出ていなくても、簡単に枯れるたりしませんから、心配しないでくださいね。
といっておきながら、わたしはカットして乾いた土にザクっとさしてしまいました。
梅雨や真夏、真冬、雨の日などでなければ、すぐに挿しても大丈夫だと思うんですよね。(あくまでも、わたしの経験上の話です。)
挿し穂は茎を2cmくらい残す。
挿し木のために多肉をカットするときには、茎の部分が2cmくらい残るようにするのがコツです。
あんまりギリギリできるのではなくて、土に挿せる長さに茎を残すと後が楽なんです。
それと、カットした茎の切り口から萎んでしまうこともありますから、わたしは2cmくらい残すようにしています。
挿し木の土は、多肉植物の土でOK!
挿し木をするときの土は「多肉植物の土」でOKです。サボテンの土でも大丈夫ですよ。
赤玉土や鹿沼土でも上手くいきますし、水はけが良くて、通気性のよいものであれば、ある程度、どんな土でも大丈夫なんじゃないかと思います。
ただ、できることならばプランター用の「草花の培養土」みたいなものは避けたほうがよいです。汗
多肉の下葉が土に触れるように挿す。
そして、土に挿すときには、挿した頭の下葉が土に触れるようにします。
茎を挿して頭が浮いた状態にするのではなくて、頭を土に乗せるようなイメージです。
この状態でも腐ったりしませんから、心配しなくて大丈夫。むしろこの方が根っこがよく出てくれますよ。
水やり厳禁!1週間はガマン。
多肉植物は挿し木した後、すぐに水やりをしてはいけません。
1週間くらいは、水を与えずにそっとしておきましょう。これが大事なんです。
早々に水やりをしてしまうと、腐ったり、ダメになったりすることがありますから、とにかくガマンです。
この期間は、できるだけ雨にもあたらない場所に置いてあげたほうが安心ですよ。
ということで、今回は多肉植物の仕立て直しについてお話しました。
園芸店や園芸コーナーにも秋の多肉植物が入荷されていています!夏に苦しんだ分、秋は存分に楽しんでやりましょう♪
今年は、もうすでに例年に見ないような多肉もお店に並んでいましたらか、まずはぶらりと多肉探しをしてみてくださいね!
今回の記事がみなさんの参考になれば嬉しいです。