きちんと水やりをしているし、ときどきは肥料もあたえているのに、観葉植物や多肉植物がヒョロヒョロな姿になってしまうことがあります。
植物が間延びしたように育ってしまう状態を「徒長(とちょう)」といいます。植物が徒長してしまうとよくないといわれていますが、どうしてよくないのでしょうか。
そして、徒長してしまった植物には、絶対にしてはいけないたった1つのことがあります。
徒長がよくないと言われている理由は何?
観葉植物や多肉植物など、室内で育てている植物は、どうしても徒長しやすい傾向にあります。
植物は徒長していても、育ってくれますし、そのまま育てることもできます。だけど「徒長はよくない状態である」といわれている理由は何なのでしょうか。
徒長した植物は、もやしのようにヒョロヒョロな姿に育ったり、間延びしたような育ち方をしてしまうのが特徴です。
全体の見た目が崩れ気味になってしまうからよくないといわれているのかもしれません。
だけど、それ以上に心配なのは、弱く育ってしまっているということです。
徒長していても、茎や葉っぱも伸びるのですが、葉が薄くなってしまったり、色味も薄く、淡い黄色のような軟弱な状態が目に見えてきます。
植物の組織ひとつひとつが、弱く、柔らかくなっているのです。
そのために、病原菌が入りやすくなり、病気にかかる確率があがってしまいます。また、些細な環境の変化にも適応しきれないことが起こり得るようになります。
この二次災害がひかえているので、徒長はよくないといわれているのです。
徒長の原因や対策を教えてください。
丁寧にお世話をしていたのに、ヒョロヒョロな「もやし状態」に育ってしまっては、悲しい気持ちになってしまいますよね。
植物を育てるときのポイントは、とてもシンプルです。多くの場合は、「光」「水」「風」「土」の4つのことをチェックしてみると良いと思います。
徒長の対策としても、この4つのポイントで考えるとわかりやすいです。
まずは、日当たりです。(光)
植物が育つには、お日さまの光が必要です。光を受けて、光合成をすることで生育のために必要な養分を作ります。土からの栄養も必要ですが、光も不可欠です。
植物は日陰で育つと、光を求めて、光の方向へ伸びていく性質があります。日陰で育った植物がヒョロヒョロしているのは、日照不足が原因のひとつです。
次に、風通しです。(風)
風通しも徒長を防ぐうえでとても、大切です。植物に風があたることで、呼吸や光合成を促すことができます。
そして、湿気がたまってしまうのも、植物にとってはよくないことが多いです。風通しのよい場所に置くことで、湿気対策をすることも大切です。(水、土)
以前に書いた記事がありますので、よかったらご覧くださいね。(→「観葉植物の元気がない意外な原因。室内で育てるときの落とし穴。」)
徒長した植物に絶対してはいけない1つのこと。
徒長してしまった植物は、間延びしてはいるけれど元気に育っていると感じてしまうことがあります。
ですが、実際は想像以上にデリケートな状態になっていることを忘れてはいけません。
徒長している植物には、絶対に「日なたで日光浴させない」ことです。
日照不足を気にするあまり、急に日なたで日光浴をさせてしまうと、拒絶反応のように弱ってしまうことがあるのです。
そして、葉やけも起こしやすくなっていることが多いです。多肉植物は、葉っぱや茎がブヨブヨになってしまうことがありますから、注意が必要です。
日照不足を改善するならば、レースのカーテン越しのなどの状態から、少しずつ日光に慣らしていくことが大切です。
気を利かせたつもりが、惨事になってしまっては悲しすぎますよね。と言っている、わたしがやってしまったことなのです。汗
みなさんは、失敗しないようにしてくださいね。
それでは、ここまでのお話をまとめてみますね。
徒長がよくないといわれている理由
・徒長は植物が軟弱に育っている状態。
・病気や環境の変化に敏感になっている。
・日当たりと風通しは、徒長予防にも大切。
植物の徒長してしまった部分は直すことができません。
だけど、これから出てくる新芽は仕立て直すことができますから、すべてをあきらめる必要はありません。
仕立て直しの方法は、植物によってさまざまですから、何でもいさぎよく切ってしまわないで、ちゃんと調べてからチャレンジしてみてくださいね。
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