今年もいよいよ年末の末、大晦日ですね。さてさて、わたしのブログへのコメントやメッセージで、多肉植物の寒さ被害報告が届きました。

わたしも我が身のことのように、悲痛な想いをうけとめています。

多肉植物が凍傷寒害にあうと「ドロドロになる」「溶ける」と表現されますよね。ですが、それに当てはまらないケースもあるのです。

2017年の最後は、多肉植物の寒さ被害のセルフチェックと、被害が出てしまったときに応急処置の方法についてお話します。

多肉植物が寒さで溶ける?凍傷や寒害での傷み方。

大寒波到来で多肉植物の被害も続出しているようです。

みなさんからのコメントやメッセージを受け取って「もしや!?」と思い、実家に置いてきてしまった多肉ちゃんの様子を見て行ったりしていました。

わたしのところの多肉ちゃんたちは、いまのところ、ほぼ全員無事なようです。

寒さの被害が出やすい「雅楽の舞」が、ちょっと怪しげな気配ではあったけれど、葉っぱが薄くなって反ったかな?と感じるくらいで、グズグズな感じはありません。

ほかの子たちも、いたって元気そうなのですが、ミロッティーや月兎耳の下葉がしっとり気味。雨風は100%防げている環境なのに…ということを考えると、やや危ないかもって感じです。

ところで、多肉植物の寒さ被害は「ドロドロ」「グミみたい」「溶ける」と表現されることが多いですよね。

わたしも実際に被害を出したことがありますから、まさに、言葉のとおりで間違いないと実感しています。

本当に無慈悲なほどに、軟化して腐るように姿形を変えてしまうのですね。

すぐに症状が出てくるものもありますが、時間差で1日後、2日後から加速してくるタイプもあります。

ですが、中にはドロドロとは違って、いつもと変わらぬような顔をしている「隠れ凍傷」の多肉ちゃんたちもいるので要注意です。(←隠れ凍傷は、わたしの造語です。汗)

多肉植物の隠れ凍傷は判別が難しい!

多肉植物が寒波にあった後、気づきにくいのが隠れ凍傷です。

ほかの多肉ちゃんたちがドロドロになっているのに、一部の多肉植物はけろっとした表情をしていることがあるのですね。

もちろん、すべてのものが一律にドロドロ状態になるとは思っていないのですが、いつもと変わらぬ様子でいてくれると、ついつい「あ!この子は助かった~♪」と安心してしまうのです。

あくまでもわたしの体験をもとにお話しますね。

無事に寒波を乗り切ったように見える多肉ちゃんは、触ってみても元気そのもので、葉っぱが落ちることも、茎が軟化することもありません。

その後もふつうに育ってくれているように見えるのですね。

ところが、ところがなのです!!

1週間から2週間経つとわかってくるのですが、葉っぱがスカスカになるのです。汗

なんというか、形はそのままでハリがなくなるようなこともないのですが、葉っぱの中だけが、干したヘチマのような感じになってしまいました。

とくに玉葉の多肉はそうなりますし、エケベリア系は水分が抜けてしまったように薄くなってしまいます。葉脈が浮き上がるような感じになったものもあります。

それでも不思議なのは、枯れてしまうことはないし、葉が落ちていくこともないという点なのですね。

わたしも1年かけて復活を試みました。残念ですが、葉っぱが元通りになることは、ほぼありませんでした。涙

ですが、新芽や新葉がでてきてくれますから、早ければ春、遅くても秋には仕立て直しができるくらいになりましたよ。

隠れ凍傷は見つけにくいのですが、根や株が生きていれば復活の希望は十分秘めています。

はなのあ流、多肉植物の凍傷セルフチェック

多肉植物の凍傷は見た目でもわかるものが多いです。

ですが、時間勝負で早く発見したいときには、はなのあ流のとっておきの方法があるので紹介しますね。

それは「においチェック」です。これは本当に効果的だと思っています。

わたしは、初めて実物と出会えた多肉ちゃんや、何だかわからない多肉は、においを嗅ぐ癖があるのですね。

変だということは十分に承知しているのですが、変な土を使っていないかなどのチェックも含めて、これが一番わかりやすい気がしています。

凍傷にあって異変がおこりはじめると、多肉植物がにおいを出すようになります。

野菜や肉が腐ったようなにおいとは違っていて、青臭いような、草の汁のようなにおいが強くなるのです。

無理に嗅ぎ分けるように、しつこく嗅ぐ必要はないのですが、株元から全体を嗅ぐようにするとわかります。

多肉植物はもともとニオイのきついものもありますけど、概ねは無臭に近いですから、普段は青臭さを感じませんよね。

機会があれば、是非、ためしてみてくださいね。って、あらためて書いてみると、やっぱり、わたしって変わっているな~w

多肉植物が凍傷になったときの応急処置の方法

多肉植物が凍傷になってしまったときは、どのように応急処置をするのかに困ってしまう方もいらっしゃいますよね。

そこで、わたしなりの対処方法を紹介したいと思います。

まず、ドロドロになったり、溶け出した多肉は、急ぎ、無事な部分をカットして救出しましょう。

傷んでしまった部分のギリギリを切るのではなく、無事に見える部分を少し含めるように切ってしまいます。

ギリギリに切ってしまうと、切り口から同様に傷んでしまうことが多かったです。汗

心配になるかもしれませんが、極端に表現すると「株元にちょっとの茎が残ればOK」といった感じです。

わたしも今年、いろいろ試してみてわかったのですが、多肉植物は茎を切ると本当に脇芽が出て枝分かれするように茂っていきます。

今は、見た目よりも命を最優先にしましょう!春になれば、ちゃんと育ちだしてくれますよ♪

それから、隠れ凍傷のように平然と過ごしている多肉ちゃんたちは、無理に切ったりせずに現状維持です。

時間の経過とともに、スカスカになるか、実が詰まった感じになるかがわかってきます。

スカスカ気味であれば、春先にカットして、仕立て直しを検討してもよいと思います。

そうそう、もちろん元気な葉っぱを葉挿しにしておくというか、鉢受け皿に転がしておくのもありですよ♪

傷んだ多肉にやってはいけない、たったひとつのこと。

これは、あくまでもわたしの感じていることです。

寒害や冷害にあってしまった多肉植物って、なんとなく暖かい部屋に入れてあげたくなりますよね?

植物を愛でる方は人間味や愛情に満ちた方が多いと思っています。だから、人として当然、そうしたくなりますよね。

ですが、寒さの被害にあってしまった多肉植物は、暖かいお部屋に迎えいれてしまうと、あ~っというまにグズグズになってしまいます。汗

むしろ、寒くても玄関の中に入れてあげるくらいが良いと思うのですね。

一番のおすすめは、ある程度の深さがある発泡スチロールの箱にいれてしまうことです。フタを閉めてもかまいませんよ。すぐに窒息するようなことはありません。

その状態で玄関においてあげれば、土がこぼれることもありませんし、寒さ対策も十分です。(新潟市でも大丈夫でした。)

冬の間だけと思って、どうか置いてあげてくださいな。早く春がきてくれることを一緒に祈りましょ♪

ということで、今回はわたしの体験をもとに、多肉植物の冷害、寒害についてお話しました。

2017年は、わたしにとって波乱万丈の一年になりました。汗

だけど、ブログを書くことが本当にたのしくて、出かけた先や土いじりのときに写真をとるようになったことは良い習慣づくりになったと思います。

ブログをはじめるまでは、画像を撮ることなんてほとんどなかったのですが、日記の代わりにもなるし、楽しい思い出づくりにもなりますね♪

それと、新潟で多肉植物を楽しんでいる方から、コメントやメッセージを頂けたことも嬉しかった!(新潟では見つからないと思っていましたから。汗)

いつか、多肉交換の集いとかできるくらいに人が集まってくれたら嬉しいんだけどなぁ~!なんてw

2018年は、すでにやりたいことが見つかったので、それを実行に移してやろうかと思っていますw

それでは、みなさん!どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ~♪