多肉植物観葉植物を育てるとき、水やりは大きな課題のひとつになります。多肉植物はとくに、水やりには気をつけないといけません。

水やりをするときには「メリハリをつけて」と表現されることがあります。このメリハリとは、具体的にどのようにすることなのでしょうか?

そして、水やりではたびたびお目にかかる「多め」「少なめ」。これは水の量をさしているのではないのです。

今回は、これらの水やりについてのポイントを紹介します。

水やりのメリハリとは、どうやってつけるのか。


「水やりをちゃんとわかってやっているの?」なんて言い方をされると急に不安になりますよね。ちょっと、聞きたいだけだったのに、気まずい雰囲気になっては、その日が台無しになってしまいます。

観葉植物、多肉植物にこだわらず、植物全般的に考えても、水やりの回数や頻度、一回の分量など、真面目に考えていたらきりがありません。はじめて植物を育てる方には、感覚なんて言われても困ってしまいます。

そうなのです。水やりってわからないことだらけなのです。「根腐れ」させるのも怖いですし。(根腐れについては、こちらの記事をご覧ください→「根腐れの誤解。水のやり過ぎが原因とは限りません。」)

そこで、もっと惑わせてくるのが「メリハリ」。

そもそも、水やりには決められ回数や頻度、分量などはないのです。水やりの目的は、水分と一緒に空気(酸素)を送ること。

だから、不安がって、少しずつちょびちょびあげていたのでは、水も酸素も根っこに届かないことだってあるのです。

メリハリのある水やりとは、土が乾いたら、たっぷり水をあげること。そして、土が乾くまでは、次の水やりをしないでおくことです。

水あげるときは、勢いよくあげるくらいの気持ちでもよいと思います。もちろん、ジェット噴射のようにという意味ではありません。あくまでも、気構えの例えです(笑)

なので、いつでも土が湿っていて、湿り気が解消されることがないような水やりはよくないのです。

土が乾いているかどうかは、目で見るだけではなく、手でさわってみるのがわかりやすいです。

完全にカラッカラである必要はありません。乾きが確認できればよいのです。地中の水分は、竹串や割りばしをさしてみるのもわかりやすいですね。

これは、底穴のある植木鉢をつかっている場合の考え方です。底穴がない場合や、ハイドロカルチャーは別です。それは、置いておきましょう。

水やりの「多め」「少なめ」は水の量ではありません。


水やりの方法は、植物を買ったとき、土に刺さっているプレートに書いてあったりもします。水やりについての表記では「多め」「少なめ」という表現がでてきます。

水やりの「多め」「少なめ」は水の量ではありません。頻度のことを指しています。

植物が水を好む、水を欲するタイプなのか、水を頻繁にあげない方がよい植物なのかの指標くらいに見ておくとよいですね。

多めであれば、土が乾いた頃に水やりをすればよいです。少なめであれば、乾燥してから数日の期間をあけてから次の水やりをするようにします。1回の水の量は、基本的にはたっぷりとあげて大丈夫です。

不安がって、少量をちびちびあげていると、根っこが上の方に上がってきてしまいます。本来の根の位置まで水が届いていないからです。なので、底穴のある鉢を使っているなら、勢いが大切なのです。

それでは、今回のお話しをまとめてみますね。


メリハリのある水やりとは何なのか。


・土が乾いたら、たっぷり水やりをする、水やり習慣のこと。
・水やりの多め、少なめは、水やり頻度のこと。



今回は、水やりについてのモヤモヤしやすいことについて紹介しました。

もちろん、これが絶対だというのではありませんが、みなさんの参考になればうれしいです。
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