多肉植物は時間の経過とともに、茎が伸びたり、花芽がぐ~んとあがってきたり、もりもり茂ってきたりと、色んな表情を見せてくれますよね。
放って置いてもわるくはないのですが、思い切ってカットしてしまうのもアリなんです。
これは、暑さや寒さで傷んでしまった多肉植物への応急処置としても使えますから、是非、一度はチャレンジしてほしいテクニックのひとつなんですよね。
今回は読者さまから届いたメールをもとに「ツキトジも切って大丈夫ですか?」「星の王子は切って大丈夫ですか?」のご質問に答えたいと思います。
はじめての方や、多肉植物を切ることに不安を抱えていた方は、どうぞ参考にしてくださいね!
多肉植物は切って挿す!基本はこれでOK。
多肉植物の茎をバッサリ切ってしまって、土に挿すことを「挿し木」といいます。
わたしのブログでもよく出てくるフレーズですよね。
はじめて挑戦する方は、ためらいや、失敗したときのことを考えて、なかなか手を出せないという方も多いようです。
わたしも初めてのときはそうでしたよ~。なんだか勿体ないような気持ちにもなってしまって。
だけど、一度チャレンジしてみると、恐れなんて不要だったと思えるくらいに成功率が高い仕立て直しの方法だと実感できるはずです。
エケベリアのような、株全体がお花のような形になるものではなく、茎が上に伸びるもの、這うように広がる、生い茂る感じのあるものは、大抵、挿し木がうまくいきます。
エケベリアはカットするのが難しいでしょうから、茎がのびて、頭が上に持ち上がってしまったときにチャレンジしてみましょう。
カットした頭の部分は、乾燥した季節であれば、そのまま土に挿してもOK!湿気がある時期や、暑い時期であれば、切り口が乾いてから土に挿します。
切り口を乾かす理由は、傷口が化膿しないようにするため。くらいに考えてもらうと良いと思います。乾かして、カサブタにしてから土に挿すって感じです。
ツキトジも星の王子もバッチリ根付きます!
さてさて、今回のお問い合わせついての回答をしますね。
ツキトジも星の王子も、挿し木でバッチリ根付かせることができます!チャレンジして大丈夫です。
ツキトジはかなり成功率が高いと思います。
よほど小さな苗でなければ、大むね失敗はないと思って大丈夫ですよ。
星の王子も同様です。ツキトジに比べると、若干、発根するまでに時間がかかるかもしれませんが、きちんと根付いてくれます。
挿し木にするときは、カットする頭の部分に最低でも葉っぱが4枚以上残るようにします。
そして、土に挿す部分が2cmくらいは確保できるようにして、しっかり挿してあげましょう。茎の長さが確保できないときは、葉っぱを外してしまっても構いません。
無理やり引っ張ると、指先のさかむけのようになってしまいますから、丁寧に外してくださいね。
切り株からは脇芽が出てきます!
もうひとつお伝えしたいのは、切った株元のほうのお話です。
木ではありませんが、切り株にあたる側に注目してくださいね。こっちにも嬉しい変化が出てきますよ!笑
これは今年の夏から秋にかけて、傷んだ部分をカットしたツキトジさんです。
ほら!切り株(切り口)から、ちっこい芽が出てきているでしょ~♪
わたしは切っただけで、切り口に何かを塗ったりしませんから、完全に放置してただけです。
春や初秋にカットすれば、晩秋までにはこんな感じで脇芽がでてきます。
これが大きく育ったら、同じようにカットの工程を重ねていきますから、時間とともにワシャワシャ繁殖していくって感じです。
こっちは、昨年かな?星の王子をカットしてしまった後のようすです。
こちらも、先っちょにちいさい芽が出てきていますよね!どういうわけか、星の王子の一族は、脇芽が2つずつでてきます。
今年の夏は育った頭の部分をカットして、また挿し木にしましたよ。
ということで、今回は、多肉植物を切ってしまって大丈夫か?というご質問にお答えいたしました。
多肉って想像しているよりも生命力が高いです。屋外で育てていると、なおのこと、そのパワーに驚かされますよ!
晩秋から冬にかけての挿し木は、できないわけではありませんが、発根が遅れがちに感じます。春や初秋の成長速度とは違いますから、ご注意くださいね。
今回の記事がみなさんの参考になれば嬉しいです。