ずっと気になっていたセンペルビウム。わたしのセンペル畑では数種類を育てているのですが、特定の種類のものだけがえらく茎を伸ばしだしたのですね。
センペルビウムは、まだまだわからないことが多いです。だけど、あまりにも茎が伸びるので思いきってカットすることにしました。
ところが1週間がたってみると、想像とまったく違うえらい事が起こったのです。今回は茎を切ったセンペルビウムの様子を紹介したいと思います。
真夏なのに多肉植物をカットしても大丈夫なのか?
多肉植物は梅雨の湿気が多い時期や真夏は、植え替えや仕立て直しなど、大きな手入れをしない方がよいです。負担の大きなことをすると、急激に弱らせてしまったり、ダメにしてしまうこともあります。
いまの時期は成長がゆっくりになったり、休眠期間にはいる品種もあるのですね。このへんが、なかなか気を遣う部分でもあります。
「どの品種が夏型、この品種が冬型」といったことも大切なのですが、難しいことを全部覚える必要はないと思っています。わたしは細かなことまで覚えきれません。笑
ですが「梅雨、夏、冬は無茶をしてはいけない」とザックリ覚えておくだけで、だいぶ多肉植物とつき合いやすくなれると思いますよ。
多肉植物の緊急事態ならば話は別!
さて。ここからが本題です。
多肉植物を育てていると、場合によっては失敗したり、状態が悪くなってしまうこともありますよね。
そういった場合には、手入れをして元気な部分を仕立て直したり、傷んだ部分をカットしたりすることが必要になります。生命を優先するときには、季節のことを言っている場合ではないこともあると思うんです。
今回のケースもそうなのですが、センペルビウムの茎がグングン伸びている状態は、非常に気がかりでしたし、良い状態とは言えないと判断しました。
なぜかというと、センペルビウムの伸びた茎の先には花の蕾がありましたから、このまま放っておけば花が咲くことになります。
ところが、大型の花木販売所で同じような状態のセンペルビウムを観察してみると、何十センチもグングン花茎がのびて、どうにもできない姿になっていたのですね。
それに、花のためにあれだけのエネルギーを使うということは、開花によって親株がとても弱るのでないかと心配になりました。
過去記事:「多肉植物の徒長ラッシュ!茎がぐんぐん伸びてしまったときはどうすればよい?」
そこで思い切って、花茎を切る決断をしたのです。
夏場ですから、極端な手入れは避けるべきだし、下手をすれば、これが逆に命取りになるかもしれませんよね。
そこで、手入れをする数日前から断水状態にして、それからカットしてみました。多肉植物は、植え替えをしたり、仕立て直したりする前後数日は、水やりを控えておくことがポイントなんですよ♪
センペルビウムの茎の切り口が大き過ぎて不安!
先ほどの画像でご覧いただいた、伸びた花茎をバッサリとカットしてみました。
文字で表現すると簡単になってしまうのですが、結構な太さがあって、切り口はかなり大きくなってしまったのですね。
この暑い時期ですか「もしかすると切り口から腐ってしまうかもしれない」と不安になってしまうくらいの状態。切り口は瑞々しくて、いかにも事件が起こりそうな予感です。
ですが、わたしは自然のなりゆきに任せることにして、そのまま放置しておきました。3日ほどでバッチリとカサブタ状態になりましたから、腐る心配はなさそうです。
カットした花茎は一応、挿し木にしてみました。これをどうこうしようというつもりはないのですが、発根するものなのかを知りたかったんです。
さぁ、どうなるやら~。結構たのしみに眺めているんです。
センペルビウムの茎をカットしたら脇芽が出てきた!
センペルビウムをカットしてから1週間くらいたった今日。なんと、カットした茎の部分から脇芽らしきものが出てきました!
これは想定外!センペルビウムってこんなことが起こるの!?って感じです。
わたしは、てっきりランナーが伸びてくるか、株元から子株が出てくるかのどっちかで増えるものだと思っていたんです。
それと、センペルビウムって葉挿しがどうしても上手くいかないんですよね。だから、きっと葉挿しでは増やせないんだと思っていです。それもあって、脇芽なんてことを想像したことはなかったんですよ。汗
いやはや。こんなに暑いというのに、バッチリ生きている多肉パワーを感じますなぁ~♪
このまま順調に育って、夏を乗り切ってほしいと切に願っています。
ということで、今回はセンペルビウムについてお話をしました。
今年は気候がおかしいですよね。暑さも昨年よりキツイですし、夏も2週間くらい早く到来している気がします。
多肉植物の休眠期や育ち方も、昨年と同じようにいかない予感満載。今年も難しい夏になりそうだなぁ~。
今回の記事が、みなさんの参考になればうれしいです。