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植物育てることは、心や体を癒すことにつながります。それは、ストレス緩和の効果の延長線から感じられるのかもしれません。

園芸やガーデニング、植物を育てる中で、植物のミルクを得ることができるといわれています。

みなさんは上手にとることができていますか。このミルクが、心と体にとてもよい効果をもたらしてくれるのだそうです。

植物のミルクとは、一体、どんなものなのでしょうか。

植物のミルクって何?


植物のミルクは、飲み物ではありません。

植物を育てるという行動の中で得ることができる4つの効果の頭文字を並べて「MILK」と表現しています。

植物のミルクを得るというのは、植物を育てる中で、知らず知らずのうちに体験したり、得ることができている効果と考えてもよいと思います。

その効果は、次のとおりです。


「M」- Movement 体を動かす効果。
「I」- Intention 意志を働かせる、心を働かせる効果。
「L」- Life 植物の生命力が人間に与える効果。
「K」- Keeping 持続、継続をさせる効果。



なんだか、わかるような、わからないような気がしませんか。もう少しかみ砕いで表現してみますね。

体を動かす効果


体を動かす効果とは、まさに身体を使って動くことがあたります。全身運動のように大げさなものでなくても、「手を動かす」「ひざを曲げる」くらいでよいのです。目、耳、鼻、などの五感を使うことも含まれます。

園芸やガーデニングを楽しむ中では、意識することは少ないかもしれませんが、想像以上の運動効果がありますよね。

その中で、土のにおい、お花のにおい、風の音、雨の音を感じることにもプラスの効果があります。

意志や心を働かせる効果


意志や心を働かせる効果は、植物にかかわり触れることで、感動したり、うれしくなったり、育ててみたいなぁと思わせてくれる効果があるということです。

そして、無意識のうちに植物のことに集中してしまうこと(その瞬間だけは、他のことを考えていない状態)、記憶や知識、経験をもとに、考えたり、予測したりすることも含まれます。

無意識のうちに、プラスの方向へ心や頭を使わせてくれる効果があるということですね。

植物の生命力が人間に与える効果


植物自体がもっている香り、触感、色、形など、植物も生きているからこそ与えてくれるものがあります。

芽が出たり、成長したり、場合によっては枯れてしまったりという変化も、生命に対する気づきや、生きていることの感動を与えてくれるものです。

心配事や関心事が増えるという一面もありますが、こういったことに向かい合うことも大切な経験、体験になりますよね。

持続、継続をさせる効果


植物を育てる中では、どうしても、お世話をする時間を作らなければいけません。それを拘束と考えるのではなくて「生活リズム」「習慣」として、自然と持続・継続する力がついてくるということです。そして、注意力や観察力、時間管理する力も身につきますよね。

たしかに、わたしも植物を育てるようになってから、植物をお世話する習慣が身に付きました。

お水をあげるだけではなくて、観察したり、お手入れをしたり、手間はかかるのですが、苦痛になったことはありません。

面倒くさがりなわたしには、想像していなかったことですが、プラスな習慣になりましたね(笑)


植物のミルク(MILK)は、専門家の先生が提唱されている内容です。

わたしは、植物を育てることに興味をもち、楽しみながらお世話している中で「植物をそだてること、園芸、ガーデニングには、人にとって何かプラス効果があるのではないか」と感じていました。本当に、そのくらいの軽い考えです。(笑)

だから、このお話しに出会ったときには、びっくりしました。「なんとなく」をこまかく、具体的に表現できる専門家の先生ってすごいなぁって。


それでは、今回のお話しをまとめてみますね。


・「植物を育てる」行為には、4つのうれしい効果がある。
・4つの効果の頭文字をとって「MILK」(ミルク)と表現している。
・植物から得られるMILKの恩恵で、こころと身体が元気になる。


「きれいなお花だなぁ」と心が動かされる。お花に近づき、しゃがんで手にとってみる。思わず、匂いをかいでみる。お部屋で水に挿して育ててみる。

ちょっと極端かもしれませんが、この一連の流れのなかでは、少なからず、いきいきと行動している瞬間、瞬間の連続があります。

その中に、植物のミルク(MILK)の恩恵があって、この積み重ねが、心と体の健康につながるのだということですよね。

ガーデニングや園芸のように大規模でなくても、植物はそだてられます。みなさんも、生活の一部に植物をとりいれて、植物のミルクを堪能してみてくだいね!