今回は、多肉植物夏越しの方法とポイントについてお話します。

いよいよ夏本番!多肉植物にとっては生死を分けるつらい季節に突入ですね。

梅雨の間に弱ってしまったり、梅雨が明けてから溶けてしまったりと、まだまだ油断ならぬのが夏の怖いところです。

暑さ対策日差し対策は、この後の秋を楽しむためにも、是非、取り組んでおきたいことのひとつですね。

週末の時間のあるときに、お手入れや過ごしやすい環境づくりをしてあげましょう。

多肉植物は夏の暑さで溶ける!葉っぱのブヨブヨ化に要注意。

多肉植物は夏になると独特なアピールをしてきます。

とくに注意しておきたいのは、あきらかに肉厚な葉っぱをつける品種と、葉っぱの表皮が薄い品種です。

多肉植物は、他の植物に比べると葉っぱにたくさんの水分を蓄えています。夏の間はこの特徴が、あだになってしまうことがあるのですね。

水分を蓄えた葉っぱは、生命をつなぐための水分の確保には役立ってくれるのですが、夏の暑さで熱されると、軽く湯だったような状態になります。

これがエスカレートしてしまうと、多肉植物の苗全体がぐったりとしてきて、溶けるようにグズグズになってしまうのですね。

梅雨時期の晴れ間にも、同じようにグズグズになってしまうことがあります。

多肉植物は軟化しはじめると、ダメになる速度は加速していきますから、極力、この事態を避けるようにしてあげたいですね。

そのための対策は「急激な温度の上昇を避ける」ことがポイントになります。

夏の間は半日陰で直射日光を避けるようにする。

多肉植物は、基本的に日当たりの良い場所に置いてあげると、元気で健やかに育ってくれるものが多いですよね。

ですが、夏の日差しは強烈です。わたしたちでさえも、ジリジリと焼きつけるような太陽

の日差しに苦しめられてしまいますね。笑

多肉植物は置かれた場所から動くことはできませんから、直射日光が当たり続けるような場所ではなく、半日陰で過ごさせてあげるのがおすすめです。

むずかしく考えずに、多肉植物が直接加熱される時間が長くなりすぎないように工夫してあげればよいと思います。

例えば、軒下などに置いて、直接日の当たる時間を調節するとか、日よけを作って日差しを和らげるとかでもOKです。

多肉植物の鉢を直接地面に置かないようにする。

夏はとくにそうですが、晴れた日は気温だけでなく地面もかなり熱くなります。

コンクリートやアスファルトなどの床面は、油断ならぬ落とし穴なのですね。

鉢の中のは逃げ場がありませんから、地面からじわじわ温められてしまうと、根っこがやられてしまうこともあります。

とくに、マンションやアパートのベランダで多肉植物を楽しんでいる方は要注意です。

夏場のベランダは地獄のような暑さですから、ホームセンターなどでもらえる「花かご」「苗トレー」をもらってきて、活用するのもおすすめです。

ひっくり返して鉢台にするれば、直接コンクリートの地面に置くことを避けることができますし、風通しへの対策にもなりますよ。

エアコンの室外機を風にあてないようにする。

多肉植物を上手にそだてるコツのひとつに、風通しのよさがあります。

空気が流れない閉め切った空間や、湿気のたまりやすい場所などでは、多肉植物が健康に育ちにくくなってしまうのですね。

お店などでも送風機をつかって、空気の流れを作っていることがあります。

ですが、夏場の風通しへ配慮したからといって、エアコンの室外機の風にあててしまうのはよくありません!

エアコンの室外機からでてくる風は排熱していますから、想像以上にあったかいのですね。

それに、常にビュービュー風にあててしまうのも、今度は乾燥し過ぎてしまったりで上手くないのです。

マンションなどのベランダは、室外機の設置場所によっては、熱風地獄になっていることもあります。

是非、一度ベランダの様子や状態を確認してみてくださいね。

水やりは最低限に。春や秋よりも控えめで様子を見ましょう。

多肉植物は、それぞれの品種によって夏に休眠するもの、冬に休眠するものがあります。

生育期、休眠期にあわせて管理するのが、本当はベストだと思っています。

ですが「どの品種が、いつ休眠して、いつ育つのか?」ということを、すべて把握するのは大変すぎますよね。汗

そこで、わたしなりの水やりの調節方法を紹介します。

わたしは、夏場は基本的に「水やりは春、秋よりも頻度を控えめ」にして育てています。

お水をあげる量も、鉢底から流れるような量を与えることはありません。軽くさ~っとあげる程度です。

まずはこれで様子をみます。

葉っぱにしわが出てきたりしていれば、やや水が不足している合図。そうでなければ、十分たりている目安になります。

多肉植物は、放置気味でも元気にそだっているものもあるのですが、夏場は適度に様子見をしてあげてください。

育てる環境によっても、水やりの加減は変わってくると思います。だから、断定はむずかしいのですね。

そして、お水をあげる時間帯にも気をつけてあげましょう。

夏場は、日中の太陽が高く昇っている時間帯に水やりしてはいけません。

あげたお水で一気に蒸し上がってしまうことがあるからです。ですから、朝早くにあげるか、夕方にあげるようにしましょう。

 

ということで、今回は、はなのあ流の多肉植物の夏越しのポイントについてお話しました。

もちろん、このほかにもいろいろ取り組んだほうがよいことはあると思います。

だけど、最初は無茶をしすぎないで、できそうなことからチャレンジしてみてくださいね。

みなさんの多肉ちゃんが、元気に夏をすごせることを祈っています♪

今回の記事がみなさんの参考になればうれしいです。