多肉植物は乙女心、虹の玉、薄化粧など、ちょっとおしゃれな名前がついているものも多いですよね。
名前には学名、英名、和名、流通名などさまざまな区分があって、同じ植物でも、表記している名前が違っていることもあります。
「セダム」は、多肉植物の属名にあたります。いろいろな種類があるのですが、それらをひっくるめてセダムと呼ぶことがあるのです。
今回は、多肉植物セダム属の特徴や育て方を紹介します。
セダム属の特徴や育て方
セダムは、多肉植物の中でも、育てやすいものが多くて人気があります。
小さな玉状の葉や、粒のような葉など、ころんとした小さな葉が集まって、プリップリなシルエットを作るものがイメージしやすいと思います。多肉植物で、万年草(マンネングサ)と呼ばれる植物もセダムの仲間です。
生育が早く、落ちた葉っぱから芽や根が出て、どんどん増えていきます。伸びすぎた部分を切って、挿し木にしても繁殖させることができます。鉢植えの場合は、年に1回程度、植え替えをしてあげることも検討しましょう。
セダムは栄養の少ない土でも育ちます。日本でも、そこら辺で野生のセダムが育っていることがあるのですよ。
セダムは世界各地で自生しているので、育つ環境もさまざまです。自分で育てるときには、「セダムだから大丈夫」と思っていると、デリケートな種類だったときには大失敗になってしまいます。
園芸用に作られた品種、おしゃれな名前の品種は育て方に注意しましょう。
基本的には、過湿や蒸れに弱いと思って育てた方がよいです。とくに夏場、冬場は一気に弱ってしまうことが少なくありません。
寒さに弱い種類が多いですから、冬は屋外で育てるのではなく、室内に入れたほうが安全です。多肉植物は、水分を多く含みますから、冬や夏などの高温、低温には気を付けないといけませんね。
セダム属を育てるのに適した置き場所は?
セダムは日当たりのよい場所を好みます。屋外で育てることを推奨していることも多いですが、室内で育てるならば、最低でも「明るい日陰」が好ましいです。
日光が不足すると、ひょろひょろと茎が間延びしたように伸びてしまいます。徒長気味になってきたら、置き場所を変えてあげた方がよいでしょう。
そして、風通しのよい場所に置いてあげることも大切です。
セダムは多湿に弱い一面があります。雨が降ったりして濡れてしまうと、季節によっては、葉がグズグズに溶けたような状態になってしまうこともあります。
水やりをした後、土がいつまでも湿っているような状態もよくありません。空気の流れる場所、湿気がたまりにくい場所に置いてあげることが大切ですね。
セダム属の水やりの方法やタイミングはいつ?
多肉植物は全般的に乾燥に強い特徴があります。水やりを少し忘れていたくらいでは、まったく問題ないことも多いのです。
基本的には、土が乾いたら水をたっぷりあげるようにします。夏場、冬場は、乾かし気味に水やりをします。この時期は、休眠状態になっていますから、必要以上に水やりをしてしまうと、根腐れを起こしやすいのです。
水やりの水の量は、鉢の大きさや土の量と相談してあげることも大切です。必要以上に大きな鉢で育てると、土の量が多くなります。水やりしたときに、土がいつまでも湿った状態になってしまうのです。
これが根腐れの原因になりやすいですから、気を付けてくださいね。
セダム属の水やりの目安
春(3月~5月) 土が乾いたらあげる。
夏(6月~8月) 乾かし気味にする
秋(9月~11月) 土が乾いたらあげる。
冬(12月~2月) 乾かし気味にする
夏場、水が足りなくてしおれているようであれば、夜に水をあげるようにしてください。昼間にあげてしまうと、高温と蒸れでやられてしまうことがあります。
セダムを育てる時には、肥料は与えなくてもよいです。植え替えのときなどに、土に粒状肥料をまぜたり、ときどき、薄めた液肥をあげたりしてもよいと思います。
今回は、セダム属の育て方についてざっくりと紹介しました。
多肉植物は、同じ一属であっても、種類によってはデリケートなものもあります。ですから、紹介した育て方が合わないこともあります。おしゃれな名前がついている品種はとくに、事前の情報収集は必須です。
ですが、基本的にセダム系は育てやすくて、増えやすい印象です。落ちた葉っぱも捨てずに、転がしておくと新芽がでます。
近所の豪快なおばさんは、庭先に多肉植物がもりもり生い茂っています!「放っておいたら、こうなった」らしいですよ。
ちょっと分けてくれないかなぁ?なんて。(笑)
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