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サンセベリアの苗が、土から抜かれた状態で売られていました。水やりや土植えはしなくてよいのでしょうか。枯れているのではないですか?

まるで長ネギのように、無造作に引き抜かれたようなサンセベリアが店頭に並んでいることがあります。サンセベリアは乾燥に強い植物で、このような状態にされてもへこたれません。

観葉植物は水やりのタイミングが大切といわれますが、どのくらい水やりをしなくても枯れないのでしょうか。

水やりの頻度は植物によって違います。


植物がとのくらい乾燥に耐えられるかを表す目安に「乾燥耐性」というものがあります。乾燥耐性は、植物の種類によって、大きく異なります。

多肉植物のような水を蓄えておける植物は、乾燥に強い一面があります。だけど、アジアンタムような植物(シダ類)は乾燥に弱いです。とくに、ぐんぐん成長している時期であれば、1日乾燥させただけでも、想像以上に大ダメージになってしまうこともあります。

夏の時期、冬の時期で水やりの調節をするのも大切です。温かい時期は、鉢の土も乾燥が早くなります。冬の時期は、気温が低くなりますから、土の乾きもゆっくり目になってきます。

サンセベリアは、春から秋にかけては、土が乾燥したら水をあげるくらいの感じで大丈夫です。毎日の水やりは必要ありません。

秋の寒くなり出すころから冬は、休眠状態に向けて、乾燥気味に育てていきます。水やりを数日忘れたくらいでは枯れたりしませんから、過敏になり過ぎなくても大丈夫ですよ。

サンセベリアが枯れないという伝説はウソです。


サンセベリアは乾燥耐性が高く、多少の乾燥状態であっても枯れることはありません。

気温が低い時期、休眠期であれば、1か月くらい水やりをしなくてもやり過ごすことができます。

サンスベリアを冬越しさせるときに、土から掘り出してしまって、新聞紙などにくるんで放置しておくような方法をとることもあります。

店頭に並んでいるサンセベリアが、無造作に引き抜かれて置かれているようにみえても、それは、それで管理方法としてはありなのだと思います。

だけど、サンセベリアも植物です。枯れることはあります。根っこが傷んだり、葉やけしてしまったり、生きていればいろいろあります。

もちろん、水やりを忘れ過ぎていて、完全に水を断ってしまえば枯れてしまいます。

それでは、今回のお話しのポイントを整理してみますね。



・サンセベリアにも水やりは必要。
・サンセベリアは乾燥に強いのは確かなこと。
・冬越しするときには、土から抜いて管理することもある。
・サンスベリアも枯れることがある。


植物の管理方法もさまざまですよね。お花屋さんでの店頭管理と、苗木屋さんでの店頭管理では、なんとなく違いがあるようにも感じます。

わたしたちが、普段目にしている鉢植えの姿は、ほんの一部で、まだまだ知られていないこともたくさんあるのでしょうね。新しい発見と出会う楽しみも醍醐味ですよね。
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