お部屋で植物を育てるときに、絶対にチェックしておきたいポイントのひとつは「耐陰性」です。耐陰性とは、読んで字のごとく「日陰に耐える特性」という意味。
「うちの植物は耐陰性があるから大丈夫!」なんて思っていませんか?もしかしたら、それは間違いの始まり、悲劇のはじまりになるかもしれません。
わたしのお部屋は「暗い日かげ」の典型例。
お店で買える観葉植物には、品種名、水やりのタイミング、日当たり(育てる環境)について表示されていたりします。
この表示を見ると、なぜか納得し、安心して買ってしまう。わたしは、その典型的なひとりです。(笑)
わたしのお部屋は、ほぼ一日中、お日さまの光が入りません。
日中はお仕事で出かけてしまうので、カーテン閉め切り。夜は夜でカーテン閉め切り。
耐陰性がある植物だったら、日陰でも育つし、水やりを忘れなければ枯らすことはない!と信じていたのです。
本当に日陰で育つのか?
わたしは、同じ日に耐陰性のある観葉植物を5種類購入して育ててみました。(何を買ったのかは、別の機会にお話ししますね。)
結果は、2つが2週間くらいで同時期に枯れてしまいました。
「事前にネットで調べたり、本で調べたりしていたのになんで!?」というのが正直な気持ち。あまりにもショック!大ショックです。同じような経験をされた方もいるのではないでしょうか。
あまりにも悔しかったわたしは、お花屋さんの店員さん、園芸・ガーデニングを趣味にしている知人・友人に話を聞きまくりました。
その結果、耐陰性と日陰のニュアンスが違っていることがわかりました。
「耐陰性」「日陰」をそのままとらえたから間違えた
ネットはすごく便利で、知りたいことはすぐにでも調べることができますよね。スマホがあればちょちょいです。
だけど、聞いたことのある言葉、感覚的にわかる言葉を見た目で判断して、その意味を深く考えない自分がいたりします。
わたしは、結構そういうタイプで、それが今回の失敗の原因になりました。
そこで、失敗したからこそわかったこと。植物を育てている中で体験したことをもとに、失敗しない耐陰性や日陰のとらえ方をお伝えします。
日陰には「明るい日陰」と「暗い日陰」があります。
いまいましいほどギラつく太陽。
暑くて、暑くて、もうたまらない。
逃げ惑うように駆け込んだ木陰。
「ひかげ」と聞くと、この木陰のように「日の当たらない物かげ」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
そうなんです。「日差しから逃げること」「物かげ」に目が行ってしまう、その思い込みが私の失敗のはじまりでした。
日当たりを考えるときのポイントは2つあります。
・日が当たるのか、当たらないのか。
・日の光で得られる明るさがどのくらいなのか。
ここで、いよいよ、日陰と耐陰性のお話しが顔を出してくるんです。
■明るい日陰
おひさまの光が直接は当たらないけど、外の明るさでお部屋の中も十分に明るい場所。「レースのカーテン越しに光が入る明るい窓際」と表現されるのが「明るい日陰」です。
■暗い日陰
まったくおひさまの光が入らない暗い場所。電気をつけて明るさを確保している場所。カーテン締め切りのわたしのお部屋は、まさに「暗い日陰」といえます。
「耐陰性がある」の基準は何?
「耐陰性」は日陰に耐える特性のことですが、「日陰の基準」はどこなのでしょうか。わたしなりにお伝えすると次のようになります。
「本当は日当たりのよいところで育ててください。だけど、それが難しいならば、光が射し込む明るい屋内でもOKです。」
このくらいの解釈で観葉植物の情報を見るようにしてからは、お部屋で育てる観葉植物の選び方で失敗することは少なくなりました。
せっかくお部屋に植物を置くのであれば、元気に育ってほしいですよね。どんどん弱っていく姿を目の当たりにすると、結構な衝撃がありますから。
それでは、一度、はなのあ流にまとめてみますね。
・日陰とは「日光が全く当たらない暗い場所」ではない。
・日陰の最低ラインは「明るい日陰」で解釈しておく。
・耐陰性があるとは「明るい日陰」で育つかどうかの目安。
みなさんのお部屋は、明るい日陰、暗い日陰のどちらになりそうですか?
実際に耐陰性がある植物を育ててみると想像よりもヒョロヒョロしてきたり、いまいち元気がないように見えたりするのは、環境があっていないからかもしれません。
植物には基本的におひさまの光が必要です。でも、実際に観葉植物を置きたい場所は、明るい日陰になるとは限りませんよね。
観葉植物に挑戦するなら、暗い日陰でも育つ種類が絶対におすすめです。
ど素人のわたしでもうまく育った観葉植物があります。もちろん、いまも元気に育っていますし、あたらしい葉っぱや芽も出てきていますよ。
暗い日陰でも育てられる、おすすめの植物は別の機会にお話ししようと思います。