だんだんとぽかぽか陽気になってきましたね。春はすぐそこまで来ています。
なんて!油断していては危険なのがこの季節なのです。
これまでも、観葉植物や多肉植物の冬対策、寒さ対策についてもお話してきました。
そして、みなさんからのメッセージに目をとおしている中で、大きなミス(落とし穴)に気が付いたのです。
ずばり「霜」についてです。言葉は聞いたことがあっても、霜って何なのかよくわからない方も多いのではないでしょうか?
「雪が降らない地域だから」で安心している方は大きな間違いにハマっているかもしれせんよ。
今回は、多肉植物の霜対策と、霜とは何なのかについてお話します。
そもそも霜って何?凍結や雪との違いは?
植物を育てていると、季節ごとに注意しなければいけないことが出てきますよね。
冬になると「冬対策」「冬越し」などが、まさに、それにあたります。
ネット上には、植物の冬越し、寒さ対策、冬対策、雪対策、霜対策など、それっぽい言葉があふれていますよね。
わたしのブログでは、多肉植物がたびたび話題に出てきますが、多肉植物にも冬の過ごし方があるのですね。
その中でも、わかりやすいのは「雪対策」「凍結対策」。これは、文字を見ただけでも、何となくイメージできてしまいます。
ところが、盲点になりやすく、意外と全国的に被害がでやすいのは「霜」、霜被害なのではないかと思ったのですね。
霜の正体にビックリ!勘違いや思い込みに要注意。
霜って、聞いたときにイメージしやすいのは、冷凍庫やアイス売り場ではないでしょうか?
冷蔵庫にも「霜取り」なんて機能があるくらいですから、氷のような雪のようなものかなぁとも想像できますね。
そうなのです!
霜と雪と氷は、とても近い関係にあるのですね。
「雪」とは、空気中で水蒸気が冷やされて氷の結晶になったもの。
「霜」とは、空気中の水蒸気が地面や物体にふれて、その表面で氷の結晶になったもの。
つまり、どこで氷の結晶化するかの違いはあるものの、どちらもほぼ同じようなものなのです。
みなさんのお住まいが、雪の降らない地域であっても、氷がはっていたり、車のフロントガラスが凍っていたりしていませんか?
空から雪が降ってこなくても、地面の方から霜が迫ってきていることもあるのですね。
夜間の気温が3度くらいになると、霜を意識した方がよいそうです。地表では、0度くらいになっていることもあるんですって。
さぁ!こういうことがわかってくると「霜対策」の方法がイメージできるようになってきますね♪
多肉植物の霜対策の方法。守るべき3つのポイント。
それでは、多肉植物の霜対策となったときに、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
多肉植物は、もともと水分が豊富な植物ですから、凍結だけは避けたいところです。
霜対策で守るべき場所は3か所あります。
1つ目は、茎や葉の部分です。
茎や葉が霜にあたらないようにするには、段ボールや発泡スチロールの箱をかぶせてしまうのが簡単です。
応急処置のような感じではありますが、発泡スチロールは本当に効果的でした。
(※実は、凍傷の被害報告のあと、徒長している多肉ちゃんで試してみたのです。)
他の方法としては、100均で売っている不織布をかぶせたり、梱包材のプチプチシートで鉢ごと風よけのようにくるむという方法も有効です。
「このくらいで大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、何もしないよりは、断然、効果があるのですぞ。
2つ目は、土の表面です。
土の表面は、湿り気があると夜間に凍りやすくなっています。
霜柱っていうのは、この延長線上で起こる現象なんじゃないかなぁ?と思っています。(→違っていたらごめんなさい。汗)
園芸やガーデニングでは「マルチング」が霜対策にあたります。
株元にバークチップや落ち葉を敷くっていう、あれです。笑
はじめて目にする方は、おしゃれに演出するために、チップ材を入れていると思っていることも多いようですが、ちゃんと意味があるのですね。
3つ目は、鉢の中の土と根です。
これは、意外かもしれませんが、鉢植えの場合は、根っこを守ってあげることも大切です。
多肉植物では、あまり意識しないかもしれませんが、観葉植物などでは、「鉢カバー」というものが売られていますよね。
あれが、根っこの凍結予防には効果的なのです。
だけど、多肉植物用の鉢カバーなんて、聞いたこともないと思んです。わたしも、聞いたことがありません。(考えたこともないかも。笑)
鉢カバーがなくても、対策はできます。
例えば、鉢を直接地面に置かない。これだけも違ってきます。
例えば、プチプチシートで鉢をくるむ。
例えば、発泡スチロールや段ボール箱に入れる。
ちょっとの気遣いでしっかり、霜対策や予防はできるのですね。
ということで、今回は、霜についてお話しました。
季節の変わり目は、夜、星が見えるくらいきれいな日こそ要注意です。
放射冷却なんかで、ぐーんと気温が下がってしまうこともありますから、まだまだ油断ならないのですね。
雪が降らない地域であっても、是非、もう一度、今シーズンの最後のチェックと思って、霜や霜対策に目を向けてみてくださいね。
今回の記事が、みなさんのお役に立てば幸いです。
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