多肉植物の葉挿しトレー

今年の秋はNHKの「趣味の園芸」でも多肉植物がテーマになりました。

多肉植物に初挑戦された方もたくさんいらっしゃるのと思います。

インターネットの掲示板などには「カット苗がうまく育ちません」というような悩みごともあふれていますね。

今回は、ビギナーの方に絶対に知っておいてほしい「多肉植物のカット苗挿し木葉挿し大失敗する理由と勘違い」についてお話します。

わたしもバッチリ経験した失敗ですから、きっとお役にたてると思います。

多肉植物はオールシーズン万能ではありません。

多肉植物はどの季節でも、サボテンなどと一緒に店頭にならんでいますね。

1年で枯れるような植物でもありませんし、緑色のイメージが強いですから、なおのこと季節を意識しにくいと思います。

ですが、多肉植物にも品種によって旬な季節があるのですね。

多肉植物には、育ちやすい時期と休眠する時期があるので、いつでも育ち続けているわけではありません。

それと、品種によっては暑さに弱い、寒さに弱いなどの特徴があったりします。

室内で育てていても、屋外で育てていても、それぞれの個性や特徴の根本は変わりませんから気をつけてあげたいですね。

多肉植物のカット苗は購入時期にご用心!

多肉植物には、カット苗と呼ばれるものがインターネットで販売されています。

ヤフオクなどでも「カット苗30種類」などの商品がたくさん出品されていますね。ホームセンターなどでは、店頭販売されていることもあります。

これらのカット苗の品質が良いとか悪いとかが問題ではないのですね。

大切なのは「購入する季節」なのです。

カット苗というのは、読んで字の如く、多肉植物の穂先をカットして、すぐに挿し木できるような状態になっているものをいいます。

多肉植物を増やすときにも挿し木しますし、切り戻しなどの仕立て直しでも挿し木をしますね。

ところが、挿し木や葉挿しにも適している季節があると実感しています。

実際はうまくいくこともあるのですが、「梅雨」「夏」「冬」は挿し木や葉挿しを控えた方が賢明です。

とくに冬は多肉植物自体が「現状維持で春を迎えられれば万々歳!」です。

春と秋は、よほどのことがない限りはうまくいきますよ。

挿し木や葉挿しは、発芽と発根が運命を分けます。

秋の終わり頃から冬にかけては、とにかく時間がかかったり、せっかく良い兆しが見えても、そのあと、春までにヒョロヒョロになったり、絶えてしまったりしがちなのです。

新潟は10月中旬~下旬が積極的な手入れの最終ラインだと思います。関東圏なら、11月の上旬がギリギリなラインかなぁ?

(関東にお住まいの方、関西にお住まいの方、体験談や情報を頂けるとありがたいです!)

無理な多肉植物の挿し木や葉挿しは我慢すべし!

わたしは、今年の春から秋にかけては、実家の屋外スペースで多肉植物を育てることができました。

それまでは、室内やベランダをつかって育てていたのですが、屋外育ちは成長の速度が違うように感じました。

とにかく、良く育ちます!直射日光で葉焼けしてしまうこともありましたが、それと引き換えにしても、本当によく育つのですね。

春から秋にかけては、春に挿し木したものが秋にはバッチリな大きさになってくれましたし、大暴走して伸びまくったものもありました。笑

わたしの実感では、誰が何といおうと「春と秋」が多肉植物の成長期、お手入れの適期です。

今くらいの時期(11月上旬)になったら、基本的には無理をしてまで、カットしたり、葉挿しにしたりしないほうがよいです。

もちろん、苗が傷んでしまって、救命措置が必要な場合は話は別ですよ。

「挿し木で増やせる」「葉挿しで増やせる」という情報に胸を躍らせてしまう気持ちはよ~くわかります。

だけど、ビギナーの方はとくに無茶な手入れをして、ダメにしてしまうこともありますからご注意くださいね。

ということで、今回は多肉植物の挿し木や葉挿しに適した季節についてお話しました。

多肉植物の仕立て直しなどは、通年でできそうですが適期があります。

カット苗も適期がありますから、どうぞ購入する際は、発根と定着しやすい季節を選らんで挑戦してみてくださいね。

ちなみに、わたしが発根させるまでにかかった、最長期間は6か月です。汗

今回の記事がみなさんの参考になれば、うれしいです。