室内で観葉植物や多肉植物を育てていると、いまいち成長していないような気がしますよね。
植物のお世話をするときに、肥料を与えたりすることもあると思いますが、屋外で育てているものに比べると、期待していたほどの効果が上がらないこともあります。
室内管理をしていれば、夏の暑さや、冬の寒さで急激な温度差を体験させずに育てることもできます。
そうなると、あたたかい室内で育てている植物は、年中成長しやすい環境にあるといえそうですが、どうして成長が止まるのでしょうか。
今回は、ちょっと意外な植物の成長が止まる理由についてお話しします。
植物には休眠期があります。
多肉植物はとくにそうですが、1年の中に成長の時期と、休眠の時期があります。夏が休眠期であったり、冬が休眠期であったりと、種類によってさまざまです。
休眠期であると、もりもり育つのではなくて「あんまり変化していないけど生きている」という感じです。新たに芽が出たり、大きくなったりはしにくいのです。
だけど、成長期や休眠期はカレンダーで決まっているわけではありません。だとすれば、植物は、何をきっかけに、成長の時期、休眠の時期のスイッチを入れているのでしょうか。
室内育ちであれば、温度の変化は屋外より管理しやすいですよね。エアコンを使って管理していれば、通年で秋や春のような気温で過ごすこともできるはずです。それであれば、年中育ち続けられるようなイメージがあります。
だけど、温度だけが成長、休眠のスイッチになっているわけではありません。だから、植物の成長を完全にコントロールすることができないのです。
ここで、関係していくるのが、植物の持っている体内時計です。
植物は日照時間で季節感じています。
植物は季節を感じて成長しています。だから、夏が成長期であれば、夏の時期に成長するようになっています。冬が休眠期にでれば、冬の時期は成長が止まるようになっています。
この季節のスイッチは、気温だけで入るわけではなく、日照時間が関係しています。
夏の時期は日が長いし、冬の時期は日が短いですよね。なので、日照時間の長さで季節を感じることができるようになっています。植物も人間も一緒ですね。
と、いいたいところですが、ここが面白いところなのです。
植物は、お日さまにあたる時間の長さで季節を感じよりも、むしろ、「光に当たらない時間の長さ」「暗闇の中で過ごす時間の長さ」で、季節を感じるスイッチが入るのだそうです。
意外すぎますよね!
なぜ、これが意外かというと、わたしたちは「お日さまに当てること」を意識して管理しがちだからです。
暗闇の時間がスイッチだとすれば、暗い室内で育つ植物は「暗い時間が長いから冬」と感じていることだってあるはずですよね。
室内で照明を使う時間が長ければ「暗い時間が短いから夏」と感じてしまうこともありだそうです。
植物の体内時計がくるってしまって、間違った季節のスイッチが入ってしまい、休眠期のような成長をしてしまう植物があるんですって。
これは、ちょっとおもしろい話だと思いました。
もちろん、すべての植物がそうなるというのではありません。こういう事例があるという発見ですね。
植物を育てるときに、窓際におきましょう、暑さに弱いです、寒さによわいです、と対策ばかりに気を取られてしまいがちです。
だけど、過保護になりすぎると、本来のあるべき成長を妨げてしまうことになってしまうのですね。
水やり女、はなのあ。ちょっと、気づきがある一日でした。
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