観葉植物を育てていると、思わぬところでトラブルが発生するものです。

例えば、鉢や受皿にヒビが入っているわけでもないので、気が付いたらや周囲の、家具などが濡れていたりすることがあります。

自分では心当たりがないのに、どうしてこのようなことが起きたのでしょうか。置く場所環境に原因があるのでしょうか。

サトイモ科の植物、モンステラで出水が起こります。


アンスリウムやモンステラなどのサトイモ科の植物は、葉先などから水がこぼれることがあります。これは自然現象なので、起こって当然ですから植物に問題が起きているわけではありません。

植物は吸い上げた水分を、葉っぱから少しずつ蒸発させるようになっています。それでも余ってしまった水分が、葉先から出水となってこぼれるのです。

葉っぱから水がこぼれる現象は、すべての葉っぱでおきているでしょうか?

よく見ると、そうでもないですよね。大きな古い葉っぱからは、そのような現象はあまり確認できないと思うのです。比較的、若い葉っぱで起こります。

そして、常に出水が続いているのかというと、ある程度時間帯が決まっていることもあります。室内で育てている場合は、気温や湿度、日当たりなどによっても変わってきます。

「水やりの過ぎが原因かな」と思うかもしれません。

モンステラなどのサトイモ科の植物は水やりのタイミングが難しいかもしれませんね。ちょうどよい周期で水やりができているときには、かえって、健康な証拠と思って見ていてよいと思います。

ところで、大きな葉っぱが魅力の観葉植物は、そんなに頻繁に水やりしなくてもよいものが多いように感じているのですが、勘違いかしら?(汗)

葉っぱからこぼれた出水はシミになります。


葉っぱからこぼれた水を「自然の神秘ぃ~」とかいって、眺めているわけにはいきません。

見つけたら、こまめにふき取るようにしてくださいね。なんでかというと、シミになってしまうからです。

葉先からこぼれる水には、大ざっぱにいうと蜜のような成分が含まれています。純粋な水だけがこぼれているわけではないのです。なので、近くに濡れて困るものは極力置かないように工夫しておくことをおすめします。

それから、葉の大きな植物は、ときどき葉っぱを水拭きしてあげましょう。ほこりがたまっていたり、汚れていたりすると、光合成や呼吸の妨げになります。神経質になる必要はないので、気が付いたときで大丈夫です。

水やり女からのプチ情報です。

モンステラなどのサトイモ科の植物は、茎葉に豊富な水分を蓄えているのですが、その水分(汁)で「かぶれ」を起こすことがあるのはご存知でしょうか?意外と知らなかったという方も多いようです。

何となく、素手でガシガシお手入れしている方を見ると心配になります。お肌の弱い方は特に、植物の汁には十分気を付けてくださいね。

そして、植物のお手入れの後は、必ず、手を洗うように習慣をつけておくことも大切です。

それでは、ここまでのお話をまとめてみますね。


観葉植物でびしょ濡れトラブル


・サトイモ科などの植物は、葉先から水をこぼす特徴がある。
・こぼれた水は、シミになるのでこまめにふき取ること。
・サトイモ科の植物の茎葉の汁は、かぶれになるので要注意。


モンステラなどの、葉の大きな植物は存在感が魅力のひとつですよね。そして、生命力もありますから、なかなか枯れにくいです。

植物の育て方に注目が集まりやすいですが、育てている中で起こるトラブルやアクシデントも、少しずつ紹介していきたいと思います。
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