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- 植物がよく育つ土の選び方
観葉植物などの植物を上手に育てるためには、健康な根っこを育てることが大切です。根っこを元気に丈夫に育てるためには、その住み家になる土の状態はとても大切なポイントになります。
植物の根が過ごしにくい環境では、植物が上手く育つことも難しいしのです。今回は、植物の根が元気に育つための3つの条件についてお話します。
土の中に新鮮な空気があることが大切です。
植物は呼吸をしているといいますが、根も土の中で呼吸をしています。土の中に空気(酸素)が不足してくると、酸欠状態になってしまいます。
根っこは酸欠状態になってくると、栄養分や水を吸収する力が弱ってしまい、次第に枯れてしまいます。
植物を育てるときに「根腐れ」が起こらないように、水やりでは、とくに注意が促されていますよね。
水はけが悪い場所、水はけが悪い土などで根腐れが起こりやすいひとつの理由は、根っこが酸欠状態になってしまうからなのです。
だけど、ハイドロカルチャーや水栽培などを考えたとき、根は水に浸っているのに根腐れしないのはなぜなのでしょうか。
水栽培では、数日ごとに水替えをする必要があります。水の中にも酸素が含まれていますから、古い水の酸素不足を解消するために、新しい水と入れ替えるのですね。
植物や根の生育に適した温度も大切です。
植物には育てるのに適した温度があります。夏の暑い時期、冬の寒い時期は植物の活動が停滞気味になることがあります。根の活動も同じように考えてよいと思います。
土の温度が高すぎても、低すぎても根の活動は低くなり、栄養分や水分の吸収も悪くなります。だから、このような時期には、過湿に注意したり、肥料をあげることを控えたりしなければならないのですね。
植え替えや繁殖も、真夏、真冬、梅雨の時期などは極力避けるように説明されていますよね。季節や気温の変化しやすい時期を無視して、植物を健康に育てるのはむずかしいということになりますね。
土の酸度(pH)が植物に適切であることが大切です。
土の状態をはかるときに指標として、pHが用いられます。簡単にいうと、酸性、中性、アルカリ性のどの状態になっているかということですね。
植物によって、育つために適した酸度は違っています。本格的にガーデングや園芸をされる方は、このあたりをきちんと調べておかないといけませんね。
土の酸度がどうなっているかによって、栄養分の吸収は大きく影響されます。多くの養分は、弱酸性から中性に近い条件下で最もよく根から吸収されるといわれています。(pH5.5~6.0)
鉢植えの場合は、植物に合わせた専用の土が販売されています。意見はいろいろあると思いますが、わたしのおすすめは、調整済みの専用の土を選んで使うことです。例えば、観葉植物の土とか、多肉植物の土とか。これが一番間違いがなくてよいと思うのです。
土の酸度が問題になってくると起こる症状としては、アルカリ障害があります。新しく出てくる葉が白っぽくなってしまう鉄欠乏症などは、知らず知らずのうちに目の当たりにしていることもあると思いますよ。
また、土の状態が強酸性、強アルカリ性になってしまうと、土の中の微生物も生育できなくなってしまうために、植物の育ちに影響が出てしまうこともあります。
それでは、ここまでのお話をまとめてみますね。
植物の根が元気に育つ3つの条件
・土の中に新鮮な空気があること。
・根の生育に適した温度であること。
・土の酸度(pH)が適切であること。
多くの植物の根は土の中で伸び続けて、水分や栄養分を吸収してくれます。根が活動する土壌は、植物にとって活動の基盤になるということですね。
根が活動しにくかったり、住みにくかったりすれば、植物は元気に育ちづらいということになります。
「よい土づくり」は「よい環境づくり」にもつながります。植物を上手に育てるためにも、土を知っておくことは大切なのですね。
ところで、鉢植えと路地植えでは、適した土の状態も違っています。このことについては、別の機会にお話しようと思います。
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