植物への水やりは、タイミングをつかむのも難しいですよね。おおむねの目安はあったとしても、季節や育てる環境によっては、やり過ぎになってしまうこともあるのです。
水やりをし過ぎると、根腐れの原因になったり、土からの蒸れで茎や葉が傷んでしまったりもします。これが怖いところですよね。
水やりするかどうか迷ったときは、ぜひ、葉水を取り入れてみてください。とくに、室内で観葉植物を育っている方は、育てる環境で見おとしがちな問題がいくつかあるのです。
今回は、葉水のやり方と4つの効果、メリットについて紹介します。
葉水のやり方は簡単。でも、表面だけではいけません。
葉水のやり方、方法はとてもシンプルです。
霧吹きを使って、葉っぱに水を吹きかけます。基本はこれだけです。(笑)とても簡単ですよね。茎にも水を吹くようにすすめられていることもありますが、わたしは茎には霧吹きをしません。
葉水をするときには、葉の表面だけではなく、葉の裏側にも霧吹きをするようにしましょう。これが大切です。
霧吹きの量ですが、葉っぱを湿らせる程度でよいのですが、ときどきは、しずくがしたたるくらいに、たっぷりとお水を与えるようにしましょう。
室内での葉水は嫌厭されがちです。どうしても、床がぬれてしまったり、場合によっては周囲が湿ってしまったりするので、やらない人が多いようです。
ですが、わたしは、葉水でピレアが復活した経験があります。ですから、想像以上にプラス効果は大きいのだと思います。
葉水の時間帯については、いろいろな意見があります。わたしは、日中、家を空けることが多いですから、基本的には朝与えるようしています。
葉っぱがチョリチョリになっている感じが強ければ、夜にも追加することがあります。
日中、真昼間の日がよく当たり、気温が上がりやすい時間帯は、避けるようにしています。室内での日光の当たり方は、条件によってさまざまです。
過去の記事でも、室内の日差しについて紹介していますから、よかったら参考にしてみてくださいね。(→「日当たりで起こる植物トラブルと困り事。強い日差しと一方向の日差し。」)
葉水の効果は想像以上!葉水のメリット4つの効果
葉水は、気休めのように感じてしまうほど、軽視されがちです。ですが、葉水には植物を育てるときに、プラスになる4つの効果があるのです。
鉢への水やりは、やり過ぎたときに、株がダメになってしまう根腐れの心配がありますが、葉水には根腐れの心配はありませんから安心です。
それでは、葉水の効果、メリットを紹介しますね。
葉水で葉っぱからも吸水効果を期待できます。
植物は、根っこからだけではなく、葉っぱからも水を補給することができます。
とはいっても、ぐんぐん育つというのではありません。あくまでも補助的な効果程度で考えてくださいね。
鉢への水やりをするか迷ったとき、水やりの間隔が早すぎるかなと思ったときには、葉水でその日を過ごすことを検討してもよいと思います。
わたしが初めて観葉植物を育てたときは、葉水のことを知らなかったので、水やり男子ジョウロ片手に舞っておりました(笑)
もちろん、その植物は根腐れでダメになってしまいました。大失敗の舞いになってしまったのです。
葉水は、水やりの期間の調節にも有効だと思います。ぜひ、取り入れてみてくださいね。
植物の乾燥対策に葉水が有効です。
室内で観葉植物を育てる場合、夏場や冬場はエアコンを使うことがありますよね。エアコンは温度調整ができるのですが、場合によっては室内が乾燥しがちになってしまいます。
お部屋の環境は、基本的に人間の生活が最優先になりますから、植物にとっては不利になってしまうことも多いのですね。
そのときに、葉水をすることで、植物の乾燥対策をすることができます。植物によっては、乾燥によわい品種もあります。
葉の色が変わってきたり、なんとなく元気がなくなってきたり、しおれたりしているときには、葉水を試してみる価値は十分あると思います。
葉の汚れを落とすことで、光合成効率アップ!
室内が乾燥していると、ホコリが舞いがちになります。毎日お掃除をしていても、そのときにほこりが舞ったりもしますよね。
家具のほこりは、クイックルワイパーなどで払うことがあったとして、観葉植物の葉っぱは忘れ去られることが多いものです。
室内の植物の葉は、意外とホコリがたまったりしますから、葉水できれいにしてあげることが有効です。先ほど、「ときどきは、しずくがしたたるくらいに」とお話したのは、このためです。
葉っぱがきれいになると、光合成の効率もアップするといわれています。数字的にどれくらいかは分かりません。きっと、微々たる差だと思います。
ですが、葉っぱの見た目の美しさがアップするメリットはありますから、葉水習慣をとりいれたいものですね。
葉水は病気や虫害の予防にも効果的です。
葉水は、病気や虫害への予防効果があります。すべてにというわけにはいきませんが、ウドンコ病、ハダニへの予防によいといわれています。
植物の病気や虫害は、乾燥、ほこり、風で菌が運ばれるなどのさまざまなことが影響しています。
葉水をすることで、汚れを落としたり、乾燥対策をしたりできます。葉水をするときには、葉っぱの表だけではなく、裏側も意識してあげるようにしてあげましょうね。
それでは、ここまでのお話をまとめてみますね。
葉水の効果と4つのメリット
・葉水で葉っぱからも給水
・葉水が植物の乾燥対策に有効
・葉の汚れを落とすことで、光合成効率アップ
・葉水は病気や虫害の予防にも効果的
葉水をするときには、霧吹きを使いますが、水鉄砲のように水をかけてはいけません。霧状の水を吹きかけるようにしてくださいね。
霧吹きには、加圧式のものも売られていますが、100均の霧吹きでも十分です。手にとってみて、使いやすいものを選んでくださいね。プッシュ回数は想像しているよりも多くなるかもしれませんよ。
多肉植物に葉水の必要はないでしょうから、くれぐれもご注意くださいね!
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