entry62.jpg

モンステラは、いかにも熱帯の植物という感じの切れ込みが入った大きな葉が特徴的な植物です。夏のイメージ、トロピカルなイメージで用いられることも多いですね。

観葉植物としても人気があるモンステラは、お祝いのときの贈り物に選ばれることもあります。楽天のランキングなどでも上位に入っていることが多いです。

ですが、何もしらないでお世話をしてしまうと、事故をおこしかねません。これから購入を検討している方は、是非、この記事を参考にしてください。

今回は、モンステラの特徴育て方知らずに育てると危険な3つのポイントについてお話します。

モンステラの特徴と習性。葉っぱや気根に注目です。


モンステラは、意外にもつる性の植物です。モンステラと一言でくくられていますが、いくつかの種類と仲間がいます。葉っぱの形や育ち方が若干違っていますが、育て方では、極端な違いに気を使いすぎる必要はありません。ですが、どの種類でも直射日光には当てないようにしましょう。

モンステラは、株元からすっと伸びた茎の先に大きな葉っぱがつくイメージがありますよね。サトイモ科の植物ですから、畑のサトイモの葉っぱの感じともよく似ています。大きな葉っぱは、本格的に育つと60cm以上になります。

植物がまだまだ若い「幼苗」のうちは、葉っぱの切れ込みや穴はなく、育つにつれて葉っぱに変化が出てきます。ですから、株が若いうちから育てている方は、葉っぱが裂けたと勘違いしてしまう方も多いものです。

気根という根っこのようなものが、茎の部分から出てくる種類もあり、想像以上にゴツゴツした質感に育つことがあります。

わたしがお世話になっている美容室にあるモンステラは、まさにこのタイプで、気根と思われるものがものすごい長さに育っています。汗

モンステラは大きく育つと、下葉が大きくなりすぎてバランスが悪くなります。場合によっては、鉢のバランスが取りにくくなって、倒れやすくなることもあるのです。そのときには、ハサミでカットするようにします。

ですが、モンステラの汁には注意が必要です。このことについては、後述します。

野生のモンステラは、何とも言えない花を咲かせます。甘酸っぱい香りやバナナのような香りと表現されるような匂いがあります。果実の部分にも強い香りがあるそうです。

観葉植物としてのモンステラに花は咲かないことが多いように思います。見たことがないだけかもしれませんけど。汗 花が咲いたよ!という方は、是非、コメント欄に一言お願いします。

ここからが、特に知っておいてもらいたいポイントです。

モンステラは葉から露を出すことがあります。


モンステラなどのサトイモ科の植物は、葉から露(つゆ)を落とす習性があります。ですから、気が付くと鉢の周りが水で濡れてしまっていることがあるのです。壁際や棚の上など、濡れると困る場所へは置かないようにしましょう。

そして、床に落ちた露は、できるだけ早めにふき取るようにしてくださいね。油断しているとシミになりやすのです。

この露をおとす習性は、水やりの加減をするときの目安になります。露を落とすことがおおいときには、水やりをひかえ、乾かし気味に管理するようにします。

以前の記事で紹介していますので、よかったら参考にしてくださいね。(→「観葉植物で家具や床がびしょ濡れトラブル発生。水をこぼす種類があります。」)

モンステラは低温に弱いので注意が必要です。


モンステラは、暑さに強い一面がありますが、逆に寒さには弱い植物です。低温の判断基準は10度で考えおくとよいと思います。5度という説もありますが、品種によっては、デリケートなものもあるからです。

極寒の中に放置するようなことはないと思いますが、窓際は温度が下がりやすいですから、鉢の位置を動かすなどの工夫は必要になりますね。

暑さ、寒さは本当に植物への影響力が大きいです。わたしの地域は、雪国とよばれていますから、冬にかけては植物の管理にとても気をつかいます。汗

モンステラの汁でかぶれや吐き気が起こります。


そして、大問題なのがモンステラの汁です。葉っぱや茎を折ったり、傷つけたりしたときに出る汁は「かぶれ」の原因になります。極力、素手で触ったり、肌に触れたりしないようにしてください。触れてしまった場合は、早めに水で洗い流すようにします。

口に入ると吐き気を催すことがありますから、間違っても口に入れないようにしてくださいね。

ペットを飼っている方は特に注意してください。猫ちゃんは草をかじったり、触ったりしたがります。間違いが起こらないように対策をしておくことをおすすめします。


それでは、ここまでのポイントをまとめてみますね。


モンステラ、知らずに育てると危険な3つのポイント。


・モンステラは葉から露、しずくを出す習性がある。
・モンステラは直射日光と低温に弱い。
・モンステラの汁は、かぶれや吐き気が起こる。


ちょっと迫力のある書き方、表現だったかもしれませんね。ですが、モンステラが悪いというのではありません。

むしろ、モンステラは初心者の方にも育てやすい植物です。葉っぱや茎の部分の変化が目に止まりますから、ついつい触ってみたくなるのですね。

そのときに、知らずに素手で触ってしまって、肌トラブルを起こしてしまったりすることも多いものです。植物のお世話をしたら、必ず、手を洗う習慣を身につけましょう。こういう些細なことも大切ですね。

モンステラを育てるための置き場所や水やりについては、次回お話します。
タグ