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植物成長するためには、日光が必要です。日当たりというと「耐陰性」を想像するかもしれませんが、日が当たるから困ることもあるのです。

日当たりがよすぎる、日差しが強すぎる場合。また、建物や窓の位置関係で一方向からしか光が入らない場合。たしかに、日光は確保できますが、これらの環境だからこそ起こり得るトラブルがあります。

今回は、日光の当たり方で起こる植物の問題と対策についてお話しします。

日当たりのパターンをチェックしましょう。


植物が育つためには、日光が必要になります。

まったく日光があたらない状態では、植物の葉緑素が損なわれ、葉っぱや茎が白っぽくなったり、クリーム色っぽくなったりします。そうなると、植物は栄養をとれなくなって、いずれ枯れてしまいます。

また、日光があたる場所であっても、一日中同じように日が当たっているわけではありません。時間帯によって、日の当たる時間、日陰になる時間があるはずです。

おひさまが出ている時間も季節によって違いますから、普段、おうちを空けることが多い方はとくに、お日さまの光が当たる時間帯のチェックしておきましょう。

一日中はりついているわけにもいきませんから、午前9時、正午、午後3時、午後6時くらいの4つの時間帯での日当たりを確認しておきます。

あなたの植物環境に、お日さまの光がさしこむ時間帯はいつでしょうか?

そして、光の差し方についても、気を付けておきたいパターンが2つありますので紹介します。

一方向からの日光には工夫が必要です。


狭い場所やベランダ、窓が小さめのお部屋などでは、一方向からしか日が当たらないことが多いですよね。

植物は光に向かって成長しますから、だんだん光の方向に向かって伸びていくようになります。そうなると、見た目にも形が崩れてしまいます。

育てる植物によっては、重心が傾き過ぎてしまって、鉢ではバランスを保てなくなってしまうこともあります。

一方向からの日光があたる場所では、数日おきに鉢を少しずつ回転させて、植物にまんべんなく光があたるように工夫しましょう。

大体、4分の1くらいずつ回すくらいでよいと思います。

わたしの育てているポトスは、常に横風が当たっているように、なびいてしまいました。横分け銀バエ状態です(汗)いま、少しずつ直せないものかと調整中です。

強すぎる日差しは、極端な日陰と同じくらい問題あり!


日当たりが良いといっても、陽だまりになっているような場所は、植物の育成に適さないことがあります。

強い日差しが絶えない場所は、極端な日陰と同じくらいに問題があります。

日の当たり方に敏感、デリケートな葉っぱは、変色したり、枯れたりしやすいですし、土も植物も乾燥しやすくなります。

鉢植えならば、場所を移動してあげたり、フェンスやシェードで日陰を作って対策する必要があります。

日差しが絶えない場所でも、時間帯によって日差しの強さは違っています。一番きつい時間帯と光の方向を調べてみると、対策しやすくなりますよ。


ここで勘違いしやすいことをひとつ補足しておきますね。

「日差しが強い場所は温かい場所。だから、寒さに弱い植物が育ちやすい場所。」 これはチョット待ったコールです。

強い日差しが絶えないといっても、季節によって状況は変化するものです。

そして、気温は日が当たっている時間帯だけの話ではなくて、日が沈んだ後のことも考慮しておかないといけません。夜は気温が下がりますから注意が必要ですね。


それでは、ここまでのお話を整理してみます。


・一方向からのみ日が当たる場所では、定期的に鉢を回転させる。

・強い日差しが絶えない場所では、鉢の移動やシェードで対策をする。


日当たりの問題は、植物にはつきものです。日が当たらない「日陰」の問題もありますが、日が当たるからこその問題もあるのですね。

日が当たるといっても、当たり方や環境は場所によってさまざまです。とくに、室内で植物を育てるときには、気を付けておかないと、最悪、枯れてしまうこともあります。環境チェックは定期的におこなってくださいね。
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