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育てやすい観葉植物であるアイビーポトス。大きく育ってきたときには、一部を切り取って水に挿しておくだけで、根っこが出てきてくれます。

グラスに水挿ししているだけでも、どんどん根っこが出てくるし、茎やツルも伸びて成長してくれるので、見た目にも十分楽しむことができます。

ところで、水挿しで育っている植物は、そのまま育てることができるのでしょうか。それとも、土への植え替えを考えた方がよいのでしょうか。

大きく育てるなら、土への植え替えを検討しましょう。


アイビーやポトス、シンゴニウム、トラディスカンティアなどは、水に挿しておくだけで、根っこが出てきてくれます。水に挿して繁殖させる方法を「水挿し」といいます。

水挿しで根が出てくると、茎やツル、ツタが伸びたり、葉っぱが出てきたりもします。この様子を見ていると、植物が成長しているように見えますから、このまま育てていても大きく育ってくれるような気がしますよね。

だけど、水だけで育てようとすると、育つために必要な栄養が不足してきて、いずれは成長が滞るようになってきます。

「いつまで」とか「どれくらい」とかということではなく、成長していく中で起こることとしてイメージしてくださいね。

水挿しにした状態で、長い間育てることができる種類もあります。だけど、育ち方として見る場合には、弱くなりがちです。

例えば、葉っぱの色や茎の色が薄くなってしまったり、間延び気味になってしまったりすることもあります。

液体肥料や栄養剤を薄めて与える方法もありますが、大きく成長させたいと思っているときには、土への植え替えを検討してみることも大切です。

水挿しから土への植え替えのタイミングはいつですか。


水挿しから土への植え替えは、いつがよいのか、どのタイミングでおこなうのがよいのでしょうか。

水挿しで育っている植物は、ある程度「根っこ」と認識できるくらいまで発根させてから植え替えをします。目安としては、土に植え替えるときに「根を広げるように植え付ける」ことができるくらいです。

だけど「水挿しで出てきた根っこは、水で育てるための根っこ。土で育てるための根っこではない。」ということもいわれています。

これは、やってみるとわかるのですが、根が出てきたからといって、何にでも適応できるとは限りません。失敗することもあります。

だけど、アイビーやポトスであれは、わりと強い植物なので、多少の無茶ぶりや環境の変化にも耐えてくれます。(はなのあ談)


土への植え替えの時期は、梅雨の時期、真夏、真冬を避けるようにします。

これは、わたしの個人的な考えですが、梅雨、夏、冬は、ふつうに植物を育てるとしても、水やりの加減や日照の加減、湿気対策など、気をつかうことが多くなります。植物もデリケートな時期になりますから、元気に育ちやすい春・秋がよいと思うのです。

急いで春のうちに何とかするのとかではなく、水挿しで育てていて、ある程度の月日がたった後、ふとカレンダーを見ると春・秋だった。このくらいのタイミングがよいです。

植え替え後の育て方はどうしたらよいですか。


土に植え替えたら、すぐに日なたに放り出すようなことはしないほうがよいです。まずは、「明るい日かげ」くらいのところで育てるようにします。

水やりは「水びたし」にするようなことは、してはいけません。これまで、水挿ししていたからといっても、水やりのし過ぎはよくないのです。水が完全に切れてしまわない程度にあげていれば十分です。

風通しはよくしておきましょう。湿気が溜まり過ぎるのもよくないのですが、元気にそだつためには、空気が流れている環境がよいのです。

植え替えをしてから、急激に植物が弱ることがなければ、うまく育ちだした合図だと思います。徐々に、本来の適した環境に慣らしていけばモリモリ育ってくれますよ。

それでは、ここまでのお話しをまとめてみますね。


水差しから土への植え替えは必要か。


・大きく育てたいなら、植え替えを検討する価値あり。
・植え替えのタイミングは急ぎすぎないこと。
・梅雨、夏、冬の時期は、植え替えをしないこと。
・植え替え後はデリケートなるので、丁寧に育てること。


植物は「見る楽しみ」もありますが、「育てる楽しみ」もありますよね。そこに「増やす楽しみ」もプラスできます。上手に増やすことができるようになったら、お友達に分けてあげたり、交換したりする楽しみも出てきます。

わたしは「自分が楽しみたい」から出発したのですが、続けているうちに「(植物を)見てもらいたい」、「交流のきっかけにしたい」と思うようになってしまいました。楽しみ方って変化するものですね(笑)
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