多肉植物の凍傷

1月14日、センター試験が開催された頃から、日本には大寒波が到来しましたよね。

その後も寒波、寒波、寒波の連続で寒い日が続き、新潟市も大雪となりました。

わたしが育てている多肉植物も、この大寒波で大変な被害が出てしまいました。致命傷になったのは、ここ数日の寒波です。

悲しいというより、もはや、茫然という感じが近いと思います。

多肉植物は、冬の管理をするときに十分に注意が必要です。多肉植物も冬の寒さで凍傷になってしまうと、再生不可能になるのですね。

今回は、多肉植物が冬の寒さで凍傷になるとどうなるのかについて、画像付きでお話します。

そして、わたしがみなさんに、どうしてもお伝えしたいことをプラスして書いてみようと思います。

多肉植物は冬の寒さに耐えられるのか?


まず、「多肉植物は冬の寒さに耐えられるのか」ということ。これって、とても大切なポイントですよね。

多肉植物は「丈夫で強い」といわれていますが、本当にそうなのでしょうか。

わたしは「基本的には丈夫で強い」で、あっていると思います。

多肉植物は、多少の環境の変化くらいならへっちゃらなものが多いように感じるのですね。

だけど、実際はデリケートなものあって、必ずしも説明書どおりにはいかないこともあります。

冬の寒さは、多肉植物にとってデメリットばかりなのかというと、そうではありません。

寒い環境に置いてあげることで、実が締まる(全体を引き締める)ように育てることができます。

そして、紅葉のように色付かせるためにも、ある程度の寒さは必要なのですね。

ですが、勘違いしやすいのは「寒さに耐えられる」という表現です。

多肉植物は、確かに、ある程度の寒さには耐えることができます。

例えば、冬でも屋外の軒下、玄関先などで多肉植物を上手に育てている方もいらっしゃいますよね。

全員がそうなのではありません。住んでいる地域や育てている環境が違っていることを忘れてはいけないのです。

よく、寒さに耐えられる基準として気温(温度)が示されていたりもします。ですが、そこに書いてある数字は、あまりあてになりません。

あくまでも、目安として見ておきましょう。「寒さに弱そう」「寒さに強そう」くらいの見方が丁度よいと思うのです。

ずっと室内で育てていた植物と、野生の植物では、育ち方や強さが違いますし、鉢植えと地植えでも、環境はまったく違っているのですね。

多肉植物が冬の寒さで凍傷になった理由


さて、ここからが本題です。

多肉植物は、冬の寒さに負けて枯れてしまうことがあります。

こんな風に書かれてしまうと、急に不安になってしまう方もいらっしゃいますよね?

だけど、まぁまぁ、落ち着いて聞いてくださいまし。笑

わたしの体験や実感したことでお話すると、日中の寒さは、あまり心配しなくてもよいと思います。

例えば、日中も凍えるくらい寒くて、雪がちらちら降っていた。

このくらいであれば、普通のことですから、不安がる必要もありません。

だけど、屋外管理をしているときに「雪をもろかぶりして積もり、風にびゅーびゅーさらされる」というのなら、話は別なのです。

冬の多肉植物の育て方や管理方法は、本やインターネットで調べることができますよね。

だけど、どれを見ても、ほとんど同じことが書かれていると思いませんか?

お天気のこととか、風の吹き方って、あんまり書かれていませんよね。

あれって「どの地域を基準にして書かれているんだろう?」って、ずっと疑問に思っていました。笑

たぶん、「冬は寒い季節です。寒くなると雪が降ることもあります。」くらいの想定で説明されているのだと思います。

そこで、ポイントになるが、次の3つのことです。

・多肉植物が凍結しないようにすること。
・多肉植物を霜にあてないようにすること。
・多肉植物を急激な気温の変化にさらしすぎないこと。

これが、冬を乗り切るためのポイントになります。

では、このポイントをどのように活かすのかについてお話しますね。

多肉植物を寒冷地の冬に育てるポイント


多肉植物は、ちょっとくらい雪をかぶっても大丈夫です。

だけど、ちょっとだけですよ。たとえば、日中の数時間くらいなら問題ありません。

ですが、大問題なのは「夜」なのです。

夜の間、明け方というのは、想像以上に気温が下がるのですね。

例えば、「氷がはってるじゃん!」って気づくのは、朝が多いと思いませんか。

または、夕方から夜にかけて、凍結が始まったと感じることもあると思います。

霜や雪、寒さなどの対策は、夜の時間を重点的に行うようにしましょう。

「夜だけ室内に取り込む」「夜だけ段ボールをかぶせる」「発泡スチロールの箱をかぶせる」とかでよいのです。

日中も心配であれば、多肉植物の上に雪が積もってしまわないように、100均で売っている不織布をかけてあげてもよいですね。

とにかく、夜の時間帯を重点的に対策しましょう。

心配だったら、冬の間だけは、室内管理でもよいと思いますよ。^ ^

わたしの多肉植物が壊滅した理由


わたしの多肉植物は大寒波の影響で壊滅的な被害を受けてしまいました。

これは、新潟の冬に特徴があると思うのです。

新潟で降る雪は2種類あります。「重い雪」と「軽い雪」です。

重い雪は水分を多く含んでいて、しっかり積もっていきます。軽い雪は、粉雪のような感じで「舞う」のですね。

わたしの住んでいる地域は、強い風が吹きやすく、事件が起こった日は、吹雪のようになっていました。

普段なら、雪がふっても、多肉ちゃんたちにはかからないようなベランダなのですが、この日は、雪が吹きこんでしまい、風もあって、気温がぐんぐん下がりました。

仕事から帰って、取り込もうと思ったときには完全に凍結していたのです。

おかけでこのありさまです。↓↓

多肉植物イチョウギの凍傷

イチョウギは変な色に変色してしまいました。↑

多肉植物ペンデンスの凍傷

ペンデンスは葉っぱがブヨブヨになってしまい、葉っぱの水分がにじみ出てくるような状態です。↑↑

多肉植物、乙女心の凍傷

乙女心は茎が軟化してぐにゃりと折れました。
葉っぱはぶよぶよで、垂れ下がってきています。
これは、もう、再起不能だと思います。きっと、この後、枯れていきます。

酷い在り様ですよね。トホホです。悲しいです。

この結果については、また、次回にくわしくお話しますね。

みなさんの多肉ちゃんは、元気ですごしていますか?

どうか、冬の屋外管理で被害が出てしまわないように、もう一度、様子見をしてあげてくださいね!

わたしは、凹んでいるけど、へこたれませんぞ!

お友達に「ほら~♪」って見せてあげられるような多肉ちゃんをいっぱい育ててやるんだ~w

今回の記事が、みなさんの参考になれば、うれしいです。
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